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残酷で暴力的…三浦しをん異色作「光」実写映画化!井浦新×瑛太×長谷川京子×橋本マナミ

上段左から井浦新、瑛太、下段左から長谷川京子、橋本マナミ
上段左から井浦新、瑛太、下段左から長谷川京子、橋本マナミ

 「まほろ駅前」シリーズや「舟を編む」などの直木賞作家・三浦しをんの小説の中で、その内容から異彩を放つ小説「光」が、『まほろ駅前多田便利軒』でコンビを組んだ大森立嗣監督によって実写映画化されることが発表され、井浦新瑛太長谷川京子橋本マナミが出演することが明らかになった。

 「光」は住んでいた島に、理不尽で容赦のない自然の圧倒的な力、津波が襲いかかったことで全てを失ってしまった幼なじみ3人がいびつな愛でお互いを振り回す、人間の心の底を描いた過酷で濃厚なサスペンスドラマ。出版当時から明るいテーマの多い三浦作品からは一線を画す作品だと話題を集めていた。前々から映画化したいと考えていた大森監督は、同作について「まず『光』という抽象的でしかし強い意思を感じるタイトルに今までの三浦作品とは違う気配を感じました。いざ読んでみるとこれは恐ろしい小説でした」と語ると、「『まほろ駅前多田便利軒』を監督する前でしたが写真で見た三浦しをんさんの笑顔が浮かび、それが悪魔か天使にみえるくらいでした」と言う。

 井浦ふんする主人公の信之は、妻の南海子(橋本)と一人娘をもうけ、良き父親として平凡に生きる男性。しかし彼のもとに、年下の幼なじみ・輔(瑛太)が25年前に信之が美しい元恋人の美花(長谷川)のために犯した秘密を握って現れたことで、彼の平和な日々は崩れ去る。そして信之は再び美花を守るため、きらびやかで閉鎖的な芸能界で貪欲に生き続ける彼女と再び出会うことになる。一方で輔は、父親から虐待されていた幼いころに唯一優しく接してくれた記憶の中の信之を取り戻すためにさらなる行動を起こし始める。

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 井浦は撮影を振り返り、「自分の心の奥底のほうにこびりついている得体の知れないナニかを引っ掻き出し、光にさらし、時にはまた飲み込み、正直、しんどい日々でした(笑)」とコメント。その井浦に「最も化学反応を起こせたのが瑛太くん」と言われた瑛太は、「もともと大好きだった井浦新さんとの共演はとにかく刺激的で芝居の新たな面白さを教えていただいた。新さんが演じる信之の内側にあるすさまじい熱量と冷酷さは、原作、台本を超越していた」と明かす。

 また瑛太は、橋本ふんする南海子との絡みのシーンがあることを告白すると、「皆さんの期待を裏切らないシーンになったと思います」と自信。橋本も「今までやったことのないような刺激的なシーン」の存在について言及しつつ、「共演者の方々も素晴らしい方ばかりで撮影中は濃厚で刺激的な時間を過ごさせていただきました」と話している。

 映画は2017年秋に公開予定。「生命そのものの讃歌」をテーマに映像化したという大森監督は、「井浦新の冷たい熱情、瑛太の優しい怪物性、長谷川京子の狂気と美、橋本マナミの色気と母性が映画に充満しています」と力説。同作には芸能界で生きる美花のマネージャー役で南果歩、輔の父役で平田満も出演している。(編集部・井本早紀)

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