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銀座シネパトスが45年の歴史に幕

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45年の歴史に幕を閉じた銀座シネパトス
45年の歴史に幕を閉じた銀座シネパトス

 銀座でただひとつの名画座として知られる「銀座シネパトス」が31日、閉館セレモニーとともに45年の歴史に幕を下ろした。シネパトスの鈴木伸英支配人は「映画を観る楽しさや素晴らしさをシネパトスに教えてもらった。シネパトスは今日で終わってしまいますが、これからも劇場映画を見守っていきたい」と涙ながらにスピーチをし、劇場との別れを惜しんだ。

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 シネパトスは1967年銀座三原橋地下街に「銀座地球座」として、翌年「銀座名画座」として開館。1988年に現在の「銀座シネパトス1・2・3」と名称を変え、これまで3,000本以上の作品を上映してきた。ラストロードショー作品は映画『インターミッション』で、この日、同作品の樋口尚文監督らが協力し、シネパトスと合同で閉館イベントも行った。

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 閉館イベントでは19時30分の最終回に、シネパトス1の入口で出演者の佐伯日菜子大島葉子森下くるみ奥野瑛太による最後のモギリが行われ、その後、シネパトス2の劇場内にて、「シネパトス、花咲かす。 ~映画の夢は終わらない~」と題した、ミレイヒロキによるアートイベントが行われた。アートイベントでは花の描かれた約130本の傘が献花という形で客席を埋め尽くすように展示された。

 さらに『インターミッション』の上映後に佐伯、大島、森下、奥野、樋口監督に加え、玄里中丸シオン小野寺・グレン・光古谷敏ら出演者が登壇して、シネパトス最後の舞台あいさつを行った。最年長の古谷は「業績が悪いわけじゃない、お上の通達で閉めるんです。残念です。映画館はなくなりますが映画はなくなりません」とスピーチし、客席からの拍手を浴びた。

 閉館あいさつでは鈴木伸英支配人がスピーチ。「13年前赴任して、その頃はお客さんがどうしたらこの地下に下りてくるかいつも考えていた。それが今日こんなにたくさんのお客さん。本当にありがたい」とコメント。その後は感極まるように涙で言葉を詰まらせた。

 「映画を劇場で観ることは素晴らしい。劇場で観るからこれだけの人に会える。シネパトスは今日で終わってしまいますが、これからもわたしは劇場を見守っていきます」と鈴木支配人。23時に三原橋地下街のシャッターが下りると、集まった多くの報道陣を前に頭を下げ、「最高のクローズをさせていただきありがとうございました」とあいさつをして劇場の奥へと去っていった。(取材・文 名鹿祥史)

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