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救世主、殺し屋、暴走科学者!キアヌ・リーヴスの役柄が壮絶すぎ

『レプリカズ』
壮絶な役柄が多いキアヌ・リーヴス - (C) 2017 RIVERSTONE PICTURES (REPLICAS) LIMITED. All Rights Reserved.

 映画『レプリカズ』(全国公開中)で主演を務める俳優キアヌ・リーヴスは、その抜群のイケメンぶりと魅力的な演技の数々で、我々を魅了してきた。幾多の代表的な作品で、日本でも特に人気の高い俳優の一人であるが、彼がこれまで演じてきた役柄を今一度思い出してみてほしい。実は彼が演じたキャラクターには、ある共通点がある……それは“壮絶すぎる役柄が多い”ということだ。そこにポイントを置いて彼のキャリアを振り返ってみよう!(文・構成:zash)

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おバカな高校生『ビルとテッドの大冒険』

『ビルとテッドの大冒険』
キアヌ(右)とアレックス・ウィンター(左)のおバカコンビ! - Orion / Photofest / ゲッティ イメージズ

 クールで物静かな演技を得意とするキアヌが、実はコメディー映画出身であるという事実は意外と知られていない。そういった意味でも、1989年公開のコメディー映画『ビルとテッドの大冒険』は、一部のファンの間でカルト的人気を博し、レア作品として認知されている。

 ロックスターに憧れる高校生ビル(アレックス・ウィンター)とテッド(キアヌ)は、歴史の授業で落第の危機に陥ってしまう。そんな時、ひょんなことから現れた未来人が電話ボックス型タイムマシンで彼らを過去へと連れていく。タイムマシンを利用し、歴史的偉人たちを過去から連れてくれば万事解決だと考えた彼らの奇想天外な時間旅行が幕を開ける。

 今でこそ、イケメン俳優として有名なキアヌだが、この頃はまだあどけなさの残るキュートな表情を垣間見せ、おとぼけに徹した演技を披露。この作品で名前を知られるようになったのだ。1991年には続編となる『ビルとテッドの地獄旅行』が公開され、現在も根強い人気を誇る同作は、2020年に3作目の全米公開も決定している。

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S.W.A.T.隊員『スピード』

『スピード』
短髪のキアヌ、イケメン! - 20th Century-Fox / Photofest / ゲッティ イメージズ

 キアヌにとって最初の大ヒット作品と言えば、1994年公開の『スピード』を忘れてはならない。彼の名前を一躍世界的なものにした同作は、日本でも大ヒットを記録。たびたびテレビの洋画劇場で放送されていたため、キアヌを知ったのは『スピード』だというファンも少なくない。

 ロサンゼルス市警S.W.A.T.隊員のジャック(キアヌ)は、爆弾が仕掛けられた高層ビルへと向かい、無事に解決。だが、すんでのところで犯人を獲り逃してしまう。爆破事件を阻止された犯人は、市バスに爆弾を仕掛けるという凶行に及び、スピードを落とせば即爆発の危険なバスにジャックは単身、乗り込むのだった……。

 観客をも巻き込むノンストップアクションで、短髪の凜々しいキアヌはたくましく、力強い演技を披露。共演のサンドラ・ブロックとの相性も抜群で、約2時間ぶっ通しで、鬼気迫る表情を見せるキアヌに惚れ惚れしてしまうこと請け合いだ。

救世主『マトリックス』シリーズ

『マトリックス』
『マトリックス』のキアヌといえばこのシーン! - Warner Bros. / Photofest / ゲッティ イメージズ

 言わずと知れたキアヌ・リーヴスの代表作。世界中で社会現象を巻き起こした屈指の大ヒット映画で、キアヌはハリウッドスターとしての地位を確立した。

 大手ソフトウェア会社に勤務するトーマス・アンダーソン(キアヌ)には、天才ハッカー・ネオとしてのもう一つの顔があった。自らが生きているこの世界は全て夢なのではないかと感じ始めた彼のもとに、トリニティー(キャリー=アン・モス)とモーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)を名乗る謎の人物が現れ、コンピューターが反乱を起こした世界を救う救世主であると告げられる。

 キアヌと言えば、黒ずくめの服装にサングラス姿で記憶しているファンも多いことだろう。世界的大ヒットを記録したシリーズ三部作で数々の果敢なアクションに挑み、スローモーションで銃弾をよける通称“マトリックス避け”も彼の代名詞となった。

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悪魔探偵『コンスタンティン』

『コンスタンティン』
スーツ姿がクールなキアヌ(映画『コンスタンティン』より) - Warner Bros. / Photofest / ゲッティ イメージズ

 救世主の次にキアヌが挑んだ役柄は“悪魔祓いを生業とする探偵”。DCコミックス「ヘルブレイザー」を原作とする『コンスタンティン』(2005)は、キアヌにとって初のアメコミ原作映画となる。

 孤独な悪魔祓い師ジョン・コンスタンティン(キアヌ)は、天国と地獄のバランスが崩壊しようとしていることを察知し、行動を開始。女性刑事アンジェラ(レイチェル・ワイズ)から妹の自殺に関する調査を請け負ったジョンは、末期の肺がんに犯され、余命僅かと宣告されながらも、天国と地獄の均衡を保とうとする。

 寝癖頭に黒のロングコートで現れ、煙草に火をつけ、「俺はジョン・コンスタンティンだ。クソ野郎」と悪魔に対して放つキアヌの姿は、ただひたすらにクールだった。陰のある佇まいと貫禄ある存在感で魅せる。

はぐれ者の侍『47RONIN』

『47RONIN』
侍にも挑戦したキアヌ、流石です。 - Universal Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 『47RONIN』(2013)におけるキアヌは、自身のルーツを最大限に生かした役柄に挑戦している。イングランドや中国系ハワイアンの血を引く彼にとって、アジア系の役柄に挑むことはもはや必然だった。

 歌舞伎やテレビドラマなどで知られる「忠臣蔵」を、ハリウッドが独自の解釈でリメイクした本作。頭部に天狗の爪痕を残す少年・カイは、赤穂で浅野内匠頭(田中泯)により育てられ、立派な青年へと成長していた。ある日、赤穂を乗っ取らんとする吉良上野介(浅野忠信)の策略にハマってしまった浅野は切腹を命じられ、カイも奴隷として出島に送られてしまう。殿である浅野の仇討を誓った赤穂浪士の大石内蔵助(真田広之)は、カイを仲間に加えた四十七士を結成する。

 オリジナルの「忠臣蔵」には登場しない架空の人物を演じたキアヌだが、刀を引っ提げ、キツネや竜に変貌する妖術使いに立ち向かう姿は、侍そのもの。侍の生き様を体現したその佇まいには、貫禄すら漂わせる。

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伝説の殺し屋『ジョン・ウィック』シリーズ

『ジョン・ウィック』
愛犬や家を失い、ブチギレ! - Summit Entertainment / Photofest / ゲッティ イメージズ

 近年のキアヌの代表作と言えば、間違いなく『ジョン・ウィック』シリーズだ。2014年に公開されたシリーズ1作目は、まさに「キアヌ・リーヴス、完全復活!」を印象づける渾身の一本だった。

 かつて裏社会で名を馳せた伝説の殺し屋ジョン・ウィック(キアヌ)は、裏家業からは完全に足を洗い、愛犬と共に平穏な日常を送っていた。ある日、ひょんなことからマフィアのチンピラ共の恨みを買ってしまったジョンは急襲を受け、愛犬を殺されてしまう。妻の形見でもあった愛犬の死に怒りを抑えきれないジョンは復讐を誓い、次々と悪漢たちをなぎ倒していく。

 伝説の殺し屋ジョン・ウィックにふんするキアヌは、銃とカンフーを掛け合わせた“ガン・フー”なるアクションを披露し、そのキレのある動きは多方面から絶賛された。同作はキアヌにとって『マトリックス』以来の代表作となり、2019年には3作目の公開も控えている。

暴走科学者『レプリカズ』

『レプリカズ』
最新作のキアヌは、暴走科学者! - (C) 2017 RIVERSTONE PICTURES (REPLICAS) LIMITED. All Rights Reserved.

 最新映画『レプリカズ』で、キアヌは誰にも止められない暴走科学者に! 神経科学者のウィリアム・フォスター(キアヌ)は、突然の事故で愛する家族を失ってしまったことから、タブーを犯す決断をする。それは、家族の身体をクローン化し、意識を差し替え、完璧なレプリカとして蘇らせることだった……。

 これまで救世主、悪魔探偵、伝説の殺し屋など、“壮絶すぎる”役柄を数多く演じてきたキアヌだが、今回ばかりは一線を越えてしまった。家族を愛するがゆえに、レプリカとして創造するのは、果たして大罪なのか? 奇跡なのか? その2つの狭間で揺れながらも、ひたすら突き進むキアヌの目には迷いはなく、暴走していく。もはや壮絶すぎるというよりも、“ヤバすぎる”という言葉に進化を遂げたその演技に注目だ。

 今年日本では『レプリカズ』のほかに、宝石商を演じる『ブルー・ダイヤモンド』(8月30日全国公開)、デューク・カブーンという新キャラクターの声優を務める『トイ・ストーリー4』(7月12日全国公開)、人気シリーズ第3弾『ジョン・ウィック:パラベラム』(10月全国公開)が控えており、まさに“キアヌ・イヤー”と言えるだろう。日本のキアヌファンにとっては、最高すぎる1年がやってきた!

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