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「おさるのジョージ」ドキュメンタリー、日本人女性監督が製作!編集資金調達中

本作が長編初監督作品となる山崎エマ監督
本作が長編初監督作品となる山崎エマ監督

 世界中で人気の絵本「おさるのジョージ」の著者H・A・レイとマーガレット・レイ夫妻を描いたドキュメンタリー映画『モンキー・ビジネス:ザ・キュリオス・アドベンチャーズ・オブ・ジョージズ・クリエイター(原題) / Monkey Business : The Curious Adventures of George’s Creators』が始動し、その新作を手掛ける日本人女性監督の山崎エマが、8月20日(現地時間)ニューヨークのカフェで単独インタビューに応じた。

【写真】映画『おさるのジョージ』

 「おさるのジョージ」は、黄色い帽子のおじさんと一緒に住んでいる、知りたがり屋のかわいい子ざるのジョージの毎日を描いた絵本シリーズ。2006年には長編アニメ映画も制作された。また、先日ロン・ハワード製作で実写化も発表されたばかりだが、ドキュメンタリー作品は今作が初めてとなる。

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 レイ夫妻は故人であるため、誰が著作権を保有しているのか。「レイ夫妻にはお子さんがいません。そのため、レイ夫妻の遺産管理団体の女性レイ・リー・オンが管理していて、レイ・リーは1970年代にマーガレットと出会って、その後親友となり、最終的にマーガレットと同居していたんです。そして、われわれはその彼女から南ミシシッピ大学に保管されている300箱以上にもなる日記、手紙、スケッチを含めたレイ夫妻のアーカイブ資料の使用許可を得ました」と答えた。さらに2年間掛けてこのアーカイブを調べ、レイ夫妻を知る30人以上に取材したそうだ。

 映画内には25分のアニメ映像が含まれる。「アニメはレイ夫妻の作品に影響されて描いたもので、その内容は夫妻の人生の逸話をアニメ化しています。例えば自転車に乗ってヒトラー率いるナチス軍から逃れるシーンがあります。ただ現在は、アニメーターは一人で作業していて、1万5,000ページ分を一人で色付けしていたら、5年は掛かってしまうので、彼を手伝うチームが必要です」と語った。さらにアニメを描いた理由は、(第2次世界大戦など)危険な状況下でも、レイ夫妻はそれを「冒険」と言っていたからだそうだ。

 ちなみに、本作は名優サム・ウォーターストンがナレーションを務め、現在編集段階に入っており、クラウドファンディングサイト「Kickstarter」でその資金を集めている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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