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役所広司、怪我&あざだらけ 27時間吊るされっぱなし

第32回東京国際映画祭

共演者やスタッフが役所広司を絶賛
共演者やスタッフが役所広司を絶賛

 俳優の役所広司が3日、TOHOシネマズ六本木ヒルズほかで開催中の第32回東京国際映画祭・特別招待作品『オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁』(11月15日公開)のワールドプレミア&舞台挨拶に出席。プロデューサーのテレンス・チャンをはじめチャン・ジンチューリン・ボーホンユー・フェイ監督から俳優としての姿勢を絶賛されると「たくさん褒められて嬉しいです」と満面の笑みを浮かべた。

『オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁』予告編【動画】

 本作は、『レッドクリフ』シリーズや、『M:I-2』などを手掛けたテレンス・チャンが製作を務める標高8,848メートルを誇る世界最高峰のエベレストを舞台にした山岳アクションアドベンチャー映画。役所は“ヒマラヤの鬼”と呼ばれる救助隊「チーム・ウィングス」の隊長ジアン・ユエシュンにふんし、派手なアクションシーンなど身体を張った芝居を見せている。

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 映画では登山服を着た無骨な男を演じている役所だが、この日はビシッとしたスーツを身にまとい、ジンチューをエスコートしながらブルーカーペットを降壇。司会者から撮影でのエピソードを聞かれた役所は「ワイヤーアクションに初めて挑戦し、体中があざだらけになるなど、怪我もたくさんしました」とハードな撮影だったことを明かすと、ジンチューも「本当に過酷で、役所さんは27時間ずっとワイヤーに吊るされての撮影もあったんです」と裏話を披露。

 そんな役所に対してチャンプロデューサーは「もともとファンで、さまざまな役を演じられる俳優だと思っていましたが、想像以上でした。この作品に出演してくれて感謝します」と語ると、ジンチューも「役所さんの目がすご過ぎる。瞳の中に疑いや絶望、慈愛が含まれていて、常に撮影中は引っ張ってもらいました。しかも非常に過酷なシーンばかりで、体中あざだらけで怪我をしても、何一つ文句を言わず、いつも笑顔で撮影をしているんです」と絶賛した。

 共演者から途切れることない称賛に役所は「たくさん褒められたので嬉しくなっちゃうな」と少年のような笑顔を見せると「でもジンチューさんは一言も愚痴を言わなかったと話していましたが、日本語で愚痴を言っていたので、気づかなかったんだと思います」と謙遜していた。

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 役所にとって世界中の国からキャスト・スタッフが集まった作品への参加は大きな刺激を受けたようで「ずいぶん前からアジアの映画祭に参加し、いつかみんなで集まって映画を作る機会があれば参加したいと思っていたんです」と念願が叶ったことを明かすと、「今回チャンさんとフェイ監督にチャンスをいただき、さまざまな言語の中“映画作り”という共通言語を頼りに映画を作りました。美しい山の景色と、美しい人間たちの心の模様を楽しんください」と観客に呼び掛けていた。(磯部正和)

映画「オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁」本予告(60秒)11/15全国公開! » 動画の詳細
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