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『ペンギン・ハイウェイ』主演の北香那、少年の声を出す工夫明かす

大役を務めた北香那
大役を務めた北香那

 森見登美彦の同名小説をアニメーションスタジオ・スタジオコロリドが映画化したアニメーション映画『ペンギン・ハイウェイ』(8月17日公開)の完成披露舞台あいさつが3日、都内で行われ、声優初挑戦にして初主演を果たした北香那が登壇。劇中で10歳の男の子の声を担当した北は、「声のトーンとかがわからなかったので、同世代の妹の授業参観に参加して、感覚をつかんでから本番に挑みました」とアフレコ時の秘話を明かした。

【写真】蒼井優&西島秀俊も登場!

 舞台あいさつには声優を務めた蒼井優西島秀俊竹中直人、メガホンを取った石田祐康監督も登壇。住宅街に突如ペンギンが出現するという不思議な現象からはじまるストーリーにちなんで、本物のペンギンを壇上に出現させるマジックをキャスト全員で行う演出も行われた。また、主題歌を担当する宇多田ヒカルからもメッセージが寄せられた。

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ペンギンもいるー!

 北は「感動だったり、冒険だったり、憧れだったり、すべてが詰まった映画だなと思いました。観てくれた皆さんが温かい気持ちで帰ってもらえる、そんな作品になっているんじゃないかなと思います」としみじみ。自身も小学校の頃は「とにかくやんちゃで、ダメって言われることほどやってしまうような小学生でした」と明かし、主人公の少年に感情移入できたそうだ。

 小学校時代の話になると蒼井も生き生き。「わたしは『魔女の宅急便』が大好きで、家に赤いカチューシャと黒いワンピースがあったので、わたし、実はキキじゃないかって信じ込んでいました。ある日母がいなくて一人になったときに、デッキブラシにまたがって『飛べ!』って言っているようなそんな子どもっぽい子ども。結局、飛べませんでしたけど、そういうことを信じ込める力がまだあった時期でした」。

 石田監督はこの日が30歳の誕生日。キャストから祝福されると嬉しそうな表情で「僕の諸先輩方からは『男は30歳からが勝負』と教わってきたので、これから頑張らないといけないです」と気を引き締めていた。(取材・文:名鹿祥史)

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