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『若おかみは小学生!』監督、オファーに懐疑的だった

左から豊田智紀プロデューサー、高坂希太郎監督、齋藤雅弘プロデューサー
左から豊田智紀プロデューサー、高坂希太郎監督、齋藤雅弘プロデューサー

 『若おかみは小学生!』公開記念トークイベントが5日に新宿バルト9で行われて高坂希太郎監督が出席、『もののけ姫』や『千と千尋の神隠し』など数々のスタジオジブリ作品で作画監督を務めた経験を持つ高坂監督は、本作のオファーを受けたときに「抵抗感があった」と参加に消極的だったことを明かした。

【動画】泣ける!映画『若おかみは小学生!』予告編

 本作は、交通事故で両親を亡くし温泉旅館を営む祖母に引き取られた少女が、若おかみの修業に奮闘する大人気児童文学を原作としたアニメシリーズの劇場版。テレビシリーズでは描かれていない、小学6年生の主人公・おっこと両親の深い愛や、おっこを支える周囲との絆を描いた物語だ。

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 9月21日に劇場公開されるとSNS上では絶賛コメントが飛び交い、『君の名は。』の新海誠監督がTwitterで賞賛したことも話題になるなど、作品の質の高さに多くの反響が寄せられている。しかし高坂監督は「作っているときはプロデューサーと『あまりお客さんが入らないのでは』という話をしていたんです」と裏話を披露すると「僕は児童文学に触れていないし、目の大きなキャラクターとも接点がなかった。『なんでわたしなのかな』という気持ちで引き受けたんです」とオファーには懐疑的だったという。

 それでも、高坂監督は「原作のファンに訴求すればいい」とターゲットを絞り、原作者の令丈ヒロ子など様々な人のアドバイスに耳を傾けながら製作に取り組んだ。そして出来上がった作品は多くのファンの心に刺さった。高坂監督は「いまは作ってよかったなとしみじみ思っています」と感無量の表情を浮かべていた。

 この日は齋藤雅弘プロデューサーと豊田智紀プロデューサーもトークショーに参加した。2人によると、原作からどのエピソードを選ぶかや、高坂監督のこだわりなどで、監督とプロデューサー陣がぶつかることもしばしばあったという。豊田プロデューサーは「予算的に90分を絶対超えてはいけないという問題があったので……」という大人の事情があったことを暴露するなど、きわどいぶっちゃけトークで客席をわかした。完成作の長さは94分。(磯部正和)

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