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クリス・プラット、撮影現場で“ナイスガイ”な理由が素敵すぎ!

来日していたブライス&クリプラ!
来日していたブライス&クリプラ! - Photo:Kazuhiko Okuno

 人気シリーズの最新作『ジュラシック・ワールド/炎の王国』を引っ提げ来日したクリス・プラットが取材に応じ、共演者から“ナイスガイ”との呼び声が高い彼に、その理由について聞いた。

クリス・プラット、難しいアクションばかりだった!【インタビュー映像】

 「25年前の13歳の時、1作目『ジュラシック・パーク』を世界でいち早く観るために劇場に並んだんだ。とても魅了されたのを覚えているし、存在しないはずの生き物をすごくリアルに見せられる映像技術を初めて目のあたりにして、映画史に残る瞬間を目撃できた気分になったのも覚えている。初めて観たときのことは忘れないよ」。『ジュラシック』シリーズとの出会いを興奮気味にそう明かすクリス。そんな思い出深いシリーズで主演を務めることにプレッシャーがあったのではないかと尋ねると、何とも頼もしい答えが返ってきた。「プレッシャーを感じることと、プレッシャーに気付くのでは全く別物じゃないかな。こういった大作への出演でとてつもないプレッシャーを感じてしまうようであれば、この業界に向いていないと思うんだ。だけど、プレッシャーがあることに気付けて、それを働くモチベーションに繋げられたら、素晴らしいことだ。自分で動いて楽しむような芸術的な仕事では、プレッシャーを感じすぎてしまったら本当に難しくなってしまう。プレッシャーに押しつぶされるのではなく、プレッシャーが常にあることを理解し、それを力に変えていかなくてはいけないと思っているよ」。一同が感心していると、クリスは「おいおいクリス、めちゃくちゃいい答えだったぞ!」と自画自賛。

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 恐竜におびえる演技の秘訣についても、自らの俳優論を展開しながら説明する。「恐竜におびえるのを演じるのは難しいんじゃなくて、ちょっと恥ずかしいことなんだ。でも、僕たちには信用できる監督がいるからこそ挑戦できた。もし失敗しても、カットして誰にも観られないようにしてくれるのをわかっていたからね(笑)。ときおり撮影中に実感がわかなくても問題ないっていうことを学ばなければならない。演技中のその瞬間をリアルと信じるか信じないは関係ないっていう僕の考えに、大勢の俳優たちが賛成しないだろうけど、僕はその人たちが間違っていると思うんだ。自分流にこだわるんじゃなくて、監督には大きなパズルの小さいピースを扱うかのように自分を使ってもらわなきゃいけない。素晴らしい音楽、CG、ストーリーそのものが、その場面へと導いてくれるわけだから、俳優としてはそこで不誠実になったりしてヘマしないことが大事。でも、本当に恥ずかしいんだよ(笑)。爆発音が流れて、みんなが叫び声をあげて、撮影現場で全ての要素が過剰でそれをシュールに感じても、怖がらなくてはいけないからね」。

 今作で『ジュラシック』シリーズに新たに加わったジャスティス・スミスダニエラ・ピネダをはじめ、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のトム・ホランドゾーイ・サルダナら、クリスの共演者たちは口をそろえて彼の“ナイスガイ”ぶりを称えている。その背景には“遅咲き”俳優としてブレイクしたクリスなりの想いがあるようだ。「僕がこの業界で今の立ち位置を見つけるまで、かなり時間がかかった。でも、それによって得られたものが確かにあると思っている。ここにたどり着くまでに出会った人たちはみんな優しく、僕を助けてくれ、後押しをしてくれ、この業界について教えてくれた。駆け出しのころの僕は何もわかっていなかったから。今、トム・ホランドのような20、21歳の若手の俳優に出会うと、若いころの自分に重なって見えて、当時の自分に優しく接してくれた人たちに恩返しをしたくなるんだ」。

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 「それに、優しくいるっていうことは、その場を良くするというだけでなく、結果だけじゃなく過程も楽しむ人たちが集まるこの業界に長く居続けるためにも重要だと思っている。一緒にいたいと思える人たちといられて、自分を偽ることなく楽しくやれるこの仕事は自分の性格に合っていると思う。過去に現場で嫌な態度を見せる先輩たちを見て、『誰かをこき使ったり、命令して回るなんてことできない自分は、この業界では成功できないかもしれない……』なんて思ったこともあったけど、その人たちのキャリアはそういった態度が原因で低迷していった。他の若い俳優たちだったら嫌な先輩たちを真似ていたかもしれない。僕は時間がかかったけど、彼らの行いから自分が進むべき道を見出すことができてよかったと思っている」。ものすごく真摯に答えていたクリスだが、最後には思い出したかのように得意顔になって、「まあ、僕もようやく最近は(スターの仲間入りを果たして)憎たらしい態度を取れるようになったけどね!」とジョークを飛ばし、その場にいたみんなを爆笑に包んでいた。彼の根底にある優しさとあふれ出るユーモアに、彼が愛される理由を感じずにはいられなかった。(編集部・石神恵美子)

映画『ジュラシック・ワールド/炎の王国』は7月13日より全国公開

クリス・プラット、難しいアクションばかりだった!映画『ジュラシック・ワールド/炎の王国』クリス・プラット&ブライス・ダラス・ハワード 単独インタビュー » 動画の詳細
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