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「映画本大賞」発表!1位は鬼才脚本家の著作集

「田中陽造著作集 人外魔境篇」
「田中陽造著作集 人外魔境篇」

 映画雑誌「キネマ旬報」が前年度に出版された映画に関する書籍・“映画本”の中からベストテンを選出する「映画本大賞」が今年も発表された。2017年度の第1位は脚本家・田中陽造による「田中陽造著作集 人外魔境篇」に決定した。

【写真】昨年の映画本大賞第1位は…

 「田中陽造著作集 人外魔境篇」は『ツィゴイネルワイゼン』『魚影の群れ』などで脚本を担当していた鬼才・田中の映画エッセイ、自作をめぐるエッセイ、映画公開時のインタビューなどをおさめた著作集。西村昭五郎監督、渡邊孝好監督との対談なども収録されている。

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2017年度の映画本ベストテン

 「映画本大賞」は「映画を観る楽しみ」にとどまらず、「映画を読む楽しみ」や「芸術を知る楽しみ」を伝え、ひいては映画文化に貢献することを目指した企画。ベストテンには「無冠の男 松方弘樹伝」「『男はつらいよ』を旅する」などがランクインしている。(編集部・海江田宗)

2017年度のベストテンは以下の通り(第4位は3冊同点)

1位:「田中陽造著作集 人外魔境篇」(田中陽造・著/文遊社/3,300円+税)
2位:「日活1971-1988 撮影所が育んだ才能たち」(ワイズ出版編集部・編/ワイズ出版/4,625円+税)
3位:「無冠の男 松方弘樹伝」(松方弘樹、伊藤彰彦・著/講談社/1,800円+税)
4位:「映画の乳首、絵画の腓 AC2017」(滝本誠・著/幻戯書房/3,500円+税)
4位:「ジャック・ドゥミ+ミシェル・ルグラン シネマ・アンシャンテ」(山田宏一濱田高志・著/リットーミュージック/2,500円+税)
4位:「『昭和』の子役 もうひとつの日本映画史」(樋口尚文・著/国書刊行会/2,800円+税)
7位:「『男はつらいよ』を旅する」(川本三郎・著/新潮社/1,400円+税)
8位:「日本映画は信頼できるか」(四方田犬彦・著/現代思潮新社/2,800円+税)
9位:「日本ヘラルド映画の仕事 伝説の宣伝術と宣材デザイン」(谷川建司・著/パイ インターナショナル/3,200円+税)
10位:「岸田森 夭逝の天才俳優・全記録」(武井崇・著/洋泉社/3,800円+税)

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