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「青天を衝け」悪代官がハマリ役!酒向芳に注目

第2回より。酒向芳演じる岡部藩代官・利根吉春
第2回より。酒向芳演じる岡部藩代官・利根吉春 - (C)NHK

 実業家・渋沢栄一の生涯を吉沢亮主演で描く大河ドラマ「青天を衝け」(NHK総合ほかにて放送)で、岡部藩代官・利根吉春を演じる酒向芳(さこう・よし)。21日に放送された第2回では、栄一の父ら農家の人々を苦しめる“悪代官”ぶりが注目を浴びた。

【写真】キムタク主演映画のヒール役で一躍脚光を浴びた酒向芳

 利根は、栄一が暮らす血洗島村(埼玉県深谷市)を治める岡部藩の代官。時折、渋沢家にやってきては横柄な態度で馳走をむさぼり、栄一のおじ・宗助(平泉成)や父・市郎右衛門(小林薫)に莫大な御用金や人足を要求する、いわば百姓の敵。

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 第2話では、利根が宗助、市郎右衛門に道づくりのために村で人足100人、二千両の御用金を用意すべしとの無茶ぶり。衣料を染める藍作り、養蚕業を生業とする市郎右衛門らは、6月は一年のうちで最も繁忙期ゆえ、人足をせめて80、90に減らしてもらえないかと懇願。初めは冷静に言い分を聞いている風の利根だったが、手をついて必死に訴える市郎右衛門をにらみつけると膳を蹴飛ばし「百姓の分際で口が過ぎるぞ!」「お上が100人出せと言ったら出すんだ!」とはねつけた。

第4回では青年期の栄一と対峙

 利根の憎々しいキャラクターに「悪代官感すごい」「ムカつく」「憎たらしい」などリアクションが寄せられ、“時代劇と言えば悪代官!”と興奮する視聴者が続々。

 この利根は栄一にとって因縁の存在で、第4回では青年になった栄一と対峙する。

 酒向は俳優、演出家の串田和美らが結成した劇団・オンシアター自由劇場出身で舞台でキャリアを積み、大河では「龍馬伝」「軍師官兵衛」などに出演。近年では、木村拓哉主演の映画『検察側の罪人』(2018)で殺人事件の被疑者を怪演し、話題に。二宮和也演じる若手検事との緊迫の対峙のほか、特技のタップダンスを生かしたステップなどで強烈なインパクトを放った。綾野剛星野源主演のドラマ「MIU404」では捜査一課の刑事を好演。岡田准一主演の新作『燃えよ剣』(10月公開では、幕末の会津藩士・外島機兵衛(としま・きへえ)を演じる。(編集部・石井百合子)

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