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“逆壁ドン”がブーム!少女コミック実写化での変化

これが完璧な逆壁ドン
これが完璧な逆壁ドン - (C) 椎葉ナナ/集英社 (C) 2018映画「覚悟はいいかそこの女子。」製作委員会

 恋愛ドラマや漫画などで、男性が壁にドンと手をつき、女性の耳元でささやくなどして迫る“壁ドン”。流行語大賞を受賞した2014年から早4年が経過し、昨今の少女コミック実写化においては、新たに“逆壁ドン”が流行しつつあるようだ。

中条あやみ、気迫の壁ドン!映画『3D彼女 リアルガール』特報【動画】

 壁ドンブームの火付け役となったのは、渡辺あゆの人気少女コミックを剛力彩芽山崎賢人の共演で映画化した『L・DK』(2014年4月公開)。この年の秋に放映を開始したドラマ「きょうは会社休みます。」「ごめんね青春!」「近キョリ恋愛」でも壁ドンが登場するなど、この作品以降、さまざまなドラマや映画などに登場。その耳馴染みのいいフレーズのためか、今ではすっかりお馴染みとなった感がある。

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 このブームの背景には、上から目線の尊大な態度が魅力的とされる、いわゆる“俺様”キャラが一般化したことが理由に挙げられているが、壁ドンは「男性が女性に行うもの」というのが暗黙の定義となっているようだ。そんななか、近年は女性が男性に壁ドンする“逆壁ドン”が登場する作品が目に付くようになってきた。

 たとえば、映画『3D彼女 リアルガール』(9月14日公開)では、中条あやみ演じる超絶美少女と、佐野勇斗ふんするオタク男子という組み合わせのカップルが登場。アニメやゲームなどバーチャルの世界に没頭するオタク高校生“つっつん”こと筒井光(佐野)が、派手で容姿端麗な美少女・五十嵐色葉(中条)に告白され、経験したことのなかった現実の彼女との恋愛に振り回されていく。そんなギャップある2人の関係を象徴するのが、逆壁ドン。ポスタービジュアルでも、強気な色葉が壁ドンする姿が印象的に登場している。

『3D彼女 リアルガール』
『3D彼女 リアルガール』ポスタービジュアル - (C) 2018 映画「3D彼女 リアルガール」製作委員会 (C) 那波マオ/講談社

 また、映画『覚悟はいいかそこの女子。』(10月12日公開)でも、逆壁ドンが重要な役割を担っている。「花のち晴れ~花男 Next Season~」に出演した中川大志が、超絶イケメンなのに交際経験ゼロの男子高校生・古谷斗和を演じるこの作品。自分のことをモテると思い込んでいた斗和が、同級生に馬鹿にされたことから奮起して、学年一の美女に告白するも、彼女から壁ドンされて一刀両断にフラれてしまうという場面がある。ヒロインを演じた唐田えりかのクールビューティーと、中川のヘタレ男子の組み合わせが絶妙にマッチしているが、実はこの壁ドンは、フラれてしまった彼が、彼女への猛アタックを開始していくきっかけとなる重要な意味合いを持っている。

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 “男性から女性へ”というイメージを覆すがゆえに、物語の中でもインパクトあるシーンに使われる傾向がある逆壁ドン。今後も恋愛ドラマや映画の中で存在感を増していく可能性がありそうだ。かつての壁ドンブームは、女性が抱く草食系男子への不満の表れとして分析されることもあるが、最近の逆壁ドンには、そうした頼りない男性の新たな魅力の再発見をもたらすというニュアンスもあるのかもしれない。吉沢亮が地味で平凡なメガネ男子として登場する『あのコの、トリコ。』(10月5日公開)なども、そんな草食系男子の奮闘する姿が魅力的な作品だ。

 そして先日、元祖壁ドンブームの火付け役のコミック「L・DK」の実写映画化第2弾『L・DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』の製作も決定。前作の映画からはキャストを一新して、2019年に公開される予定となっている。原作コミック中でも人気の高い「玲苑編」を実写化する本作では、恋人として同居を始めた葵と柊聖のもとに突然現れたいとこの玲苑も同居することになり、波乱だらけの三角関係が展開する。果たして本作でも壁ドンが登場するのか、こちらも注目だ。(編集部・大内啓輔)

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