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中村悠一「アトム ザ・ビギニング」でアトムにつながる何か残したいと意欲

天馬午太郎の声を担当する中村悠一
天馬午太郎の声を担当する中村悠一

 故・手塚治虫さんの「鉄腕アトム」を原案としてアトム誕生の前日譚を描いたコミック「アトム ザ・ビギニング」がアニメ化され、今春NHK総合テレビで放送される。27日にNHKで行われた記者会見に、主要キャラクターの声を務める声優の中村悠一寺島拓篤井上雄貴佐藤竜雄監督が出席し、作品への意気込みや見どころなどを語った。

【写真】めちゃイケメンな天馬博士!!アニメ「アトム ザ・ビギニング」より

 本作は、手塚さんの「鉄腕アトム」に登場する天馬午太郎博士とお茶の水博志博士が学生時代に親友だったという設定のもと、天馬(中村)は「神」をつくり出すことを、お茶の水(寺島)は「友」をつくり出すことを夢見て共同でロボット研究に励み、1体のロボット・A106(井上)を生み出すという内容。AI(人工知能)を与えられたA106は、果たして「神」となるか、それとも「友」となるのか。「鉄腕アトム」でアトムの生みの親となる天馬博士とアトムの後見人になるお茶の水博士の青春物語でもある。

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 今年は「鉄腕アトム」がテレビ放送されて55周年にあたる。天馬の声を担当する中村が「原作を読んでいなくても、みんながストーリーを知っている稀有な作品の前日譚ですので、責任ある仕事だしプレッシャーも感じます。自分たちでアトムにつながる何かを残していきたい」と意気込みを見せると、もう一人の主役・お茶の水の声を担当する寺島は「国民的作品ということを意識しすぎず、『それはそれとして』という気持ちをいつも頭に置くようにしている。単体でも楽しめる作品になればいい」とむしろ力まない努力をしながらアフレコに臨んでいると明かした。

 さらに役作りについて、中村は「天馬は信念を曲げない絶対的自信の持ち主。だから心の揺らぎが少なく、演じやすい面もある。天馬にないナイーブさや周囲への目線はお茶の水が担っていて、寺島くんと2人で1つの人物が完成していく関係かも。僕は寺島くんにまかせている状態です」と出演陣の息の合ったところもうかがわせた。

画像テキスト
井上雄貴、中村、寺島拓篤、佐藤竜雄監督

 「モーレツ宇宙海賊(パイレーツ)」などを手がけた佐藤監督は本作について、「(マンガの)『アトム ザ・ビギニング』は絵に親しみがありつつ、メカやガジェットはとても細かい。『そのバランスがいいな。でもアニメにするのは大変だよね』と思っていたのですが、まさか(アニメ化を)自分がやるとは……」とコメント。「AIの完成していない『アトム』以前の話なので、ロボットが自分を意識する過程を描くことになる。実は作り手のお茶の水もA106が何を考えているかわかっていないのが面白いし、そこがポイントになると思います」と話していた。(取材/岸田智)

アニメ「アトム ザ・ビギニング」(全12回)は4月15日(土)午後11時よりNHK総合テレビで放送

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