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斎藤工がプロデュースのクレイアニメ、東京国際映画祭で世界初上映!

第30回東京国際映画祭

フィルとムーの声を担当した斎藤工と板谷由夏
フィルとムーの声を担当した斎藤工と板谷由夏 - 写真:高野広美

 俳優・斎藤工が声優を務め、本名の齊藤工名義で企画・ストーリー原案・キャラクター命名・脚本に携わったクレイアニメーション『映画の妖精 フィルとムー』(秦俊子監督)が、10月28日に東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われる「WOWOW映画工房300回&『君の名は。』初放送記念 新海誠オールナイトin 東京国際映画祭」内で世界初上映される。このほどアフレコを行い、まさにキャラクターに命を吹き込んだ斎藤は「今夏をそこに賭けて下さった方たちの思いを背負って観客に届けたい」と制作チームに感謝の言葉を述べた。

【写真】ナチュラル笑顔の斎藤工

 同作は、発展途上国の子供たちに映画を届ける活動をしている特定非営利活動法人 World Theater Project(代表理事・教来石小織)発案の企画に、自身も移動映画館プロジェクト「cinema bird(シネマバード)」の活動をするなど映画好きとして知られる斎藤が協力し、権利フリーで上映できるクレイアニメーションを自主制作したもの。

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 そこに斎藤と板谷由夏が司会のWOWOWの映画情報番組「映画工房」が今秋の放送300回を記念して応援プロジェクトを発足し、クラウドファンディング・プラットホーム「MOTION GALLERY」で制作費を募ったところ、目標金額455万円に対して、約2倍の878万2,600円(10月17日現在)が集まっている。この反響の大きさに斎藤も「コレクターの方たちが参加して良かったと思えるような展開をしていかないと」と鼓舞されたようだ。

 作品そのものにも斎藤たちの夢が詰まっている。映画の妖精フィルが、夢の種をイメージしたムーの導きによってスクリーンの中へ入り、名作を通して冒険旅行をするファンタジー。登場する名作は映画を観てのお楽しみだが、初めて映画に触れるであろう子供たちに「映画の魔法を伝えたい」(斎藤)と、映画の歴史同様にモノクロの世界から始まってカラーになり、SFからミュージカルまでと様々なジャンルが取り入れられている。

 斎藤は主人公フィルと劇中に登場するゴリラ、板谷はムーと美女の声を担当。ただし世界中の観客を意識して特定の言語ではなく、秦監督から「フィル語、ムー語、ゴリラ語、美女語でお話しください」という難題が突きつけられ、アフレコでは斎藤たちのイマジネーションが試されることに。さらにフィルが何回かため息をつく場面があり、秦監督から斎藤に「ため息のバリエーションをください」と口ぶりこそ柔らかいものの、容赦ない要求が飛んだ。

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 約3時間に及んだアフレコを終えた板谷は「あの子たち(フィルとムー)が息をし始めたね」と笑顔をみせ、斎藤は「クレイアニメーションってアナログなものなのだと認識しました」と自分たちの声色一つで作品のテイストを大きく変えることを実感したようだ。実は、撮影が終了してから猛スピードで編集してアフレコを迎えたそうで、秦監督も「ようやくゴールが見えてきました」とホッとした表情。これから世界初上映のギリギリまでカラー調整などの編集作業を続けるという。

 もっともプロジェクトの終着地点は“世界中の子供たちに本作を届けること”。すでに World Theater Project が活動を行っているカンボジアをはじめ、上映計画が進んでいるという。板谷が「早く子供たちに観て欲しい」と声を弾ませれば、斎藤も「子供たちのリアクションを得て、この映画は完成すると思っています。映画を観たことのない子供たちがこの作品を観たらどんな風に感じるのか、反応が楽しみです」と期待に胸を膨らませている。(取材・文:中山治美)

「WOWOW映画工房300回&『君の名は。』初放送記念 新海誠オールナイトin 東京国際映画祭」は10月28日、TOHOシネマズ六本木ヒルズSCREEN2で開催
第30回東京国際映画祭は10月25日~11月3日、六本木ヒルズ、EXシアター六本木などで開催

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