悪の帝王が無一文に！最新シーズンのレッドが心配…
提供：スーパードラマTV
いったい何者なんだ!? と思わせる帝王レイモンド・“レッド”・レディントンが登場する海外ドラマ「ブラックリスト」シリーズ。「このくらい余裕を持って生きたいな～」と観ている者が憧れる最強のパワーを持っていたレディントン（通称：レッド）ですが、最新シーズンでは彼の“犯罪者ネットワーク”が崩壊。窮地に立たされてしまいます（マジかよ……）。スピンオフ作品の「ブラックリスト リデンプション」も気になりますが、レディントンの今後が心配です！「レディントン、あんた、大丈夫か!?」（編集部・海江田宗）
■主人公レディントンは犯罪コンシェルジュ！
“犯罪コンシェルジュ”という世界中の犯罪者が大注目しそうな異名を持つ、FBIの最重要指名手配犯レイモンド・“レッド”・レディントンは、世界中の犯罪者のさまざまな情報が載った独自の「ブラックリスト」を所有しています。レディントンはその「ブラックリスト」と圧倒的な頭脳を駆使し、犯罪者であるにもかかわらずFBIとの関係を深めてきました。
そんなレディントンの協力のもと、FBIアカデミーでの訓練を終えた初日から命がけの捜査に身を捧げてきたのが捜査官のエリザベス・“リズ”・キーンです。エリザベスはレディントンとの出会いによって世界中に散らばっていた凶悪犯を捕まえる一方で、信じていた夫トム・キーンの裏切り（ここ重要）や養父の不可解すぎる死も経験しました。
これまでのシーズンでほぼ全編にわたって作品を支配していたのは、レディントンのパワー。犯罪者たちとの強力なコネクションと莫大な資金力によって彼は帝国を築き、その頂点に帝王として君臨してきました。しかし、そんなレディントンの帝国はシーズン4で崩壊。しかもレディントンがエリザベスの父親であることも発覚して、ファンに衝撃が走りました。
■最強の犯罪者ネットワークが崩壊!?無敵のレディントンが無一文？
シーズン開始以来、どんなに追い込まれた状況でもずっと余裕の雰囲気を醸し出してきたレディントン。新シーズンでもその余裕は健在なのですが、一流ホテル暮らしが似合いすぎていたはずのレディントンが今作では安モーテルに滞在することに……。これまで貫禄を表現してきていたはずの髪型にも一気に哀愁が漂います。まさかレディントンのことが心配になる日がくるなんて……。
すべてを失って逆境に立たされているレディントンは、モーテルの宿泊費を払うのも大変です。「犯罪コンシェルジュ」「最重要指名手配犯」という他を寄せ付けない悪だったはずのレディントンは、車を盗んで宿代にするというこれまでに比べると恐ろしく低レベルな犯罪に手を染めます。もちろん、車を盗む行為は被害者にとって許すことのできない卑劣な犯罪行為なのですが、視聴者としてはレディントンがこんな犯罪をするなんて違う意味で許せない！ そして心配！
でも実はレディントン、自分が陥っているこの状況を少し楽しんでいたりもするんです（よかった……）。そして失った帝国を建て直すための第一歩として考え出した計画の遂行のために、実は娘であることが発覚したエリザベスに声をかけるのです。
■レディントンとFBIのエリザベスは親子！こじれる親子関係
作品を通して大きな謎だったのがレディントンとエリザベスの関係性でした。何十年にもわたってFBIの最重要指名手配犯の一人だったレディントンが突然出頭し、FBIの新米捜査官のエリザベスを担当として指名するということから始まった2人の関係。実は親子だったということが（そうだろうなと思う一方で、そうじゃないだろうと思っていた）シーズン4でついに明らかになりました。
2人の関係性はシーズン5で一気に変化していきます。エリザベスを演じる女優のメーガン・ブーンは「何と言ってもエリザベスはレディントンと一緒に行動するのが楽しくなるのよ」と紹介し、「この父にしてこの娘ありといったところかしら」とFBIの最重要指名手配犯と新米捜査官という似ても似つかない境遇の2人の関係について語っています。でも「これから『I am Sam アイ・アム・サム』や『鉄道員（ぽっぽや）』のような父と娘のハートウォーミング系ストーリーになるのかー」と思ったら大間違い。レディントンはまだエリザベスに対して秘密を隠し持っているんです……。
■夫の素性が謎なんです！トムおまえもか！
謎や秘密の多いドラマ「ブラックリスト」について紹介してきたこの特集ですが、ここでひとつ質問です。この特集の前半の方で「重要」とお伝えした要素を覚えていますでしょうか。貫禄を表現してきたレディントンの髪型に哀愁が漂うという部分ではありません。エリザベスがレディントンと出会ったことによって「夫トム・キーンの裏切りを経験した」という部分です！
このトム、クセ者ぞろいの本ドラマの中でも異彩を放つキャラクター。もともとは小学校教師でエリザベスの良き夫だったはずが、途中で彼女を監視するために雇われた潜入工作員だったことが発覚。普通ならその時点で「ジャジャ～ン、トムー、アウトー」となるところですが華麗にカムバック。紆余曲折があってエリザベスはトムとの娘アグネスを出産しました。シーズン5でトムは、シーズン4で重要な役割を果たしたミスター・キャプランから受け取ったスーツケースに入った人骨の謎を、エリザベスに秘密で調べるという謎の行動をしています。
そして、小学校教師の良き夫という立場からスタートしたトムは、「ブラックリスト」のスピンオフ「ブラックリスト リデンプション」の主役という地位までのぼりつめました。このスピンオフでは、謎の男トムの謎めいた生い立ちと過去の秘密が明らかにされます。幼い頃に両親と生き別れて、スパイになるための英才訓練を受けて育ったトムはなんと、レディントンの「ブラックリスト」に載っていた人物の一人としてシーズン3に登場した民間警備会社の経営者スーザン・“スコティー”・ハーグレイヴが自分の母親だと知るのです。
ただし、「えっ俺、いいとこの子どもなの!? やっほーい」と単純に物事が進まないのが「ブラックリスト」。その持ち味はこのスピンオフでも健在で、スコティーは秘密傭兵組織グレイ・マターズの非情な指揮官なのです。怖すぎる母の会社に自分の身分を隠して雇われたトムは、危険な任務をこなしながら（アクション描写は必見の迫力！）、自分の過去の謎を追いかけます。
2013年秋より全米で放送を開始して以来、エミー賞などでコンスタントに高い評価を獲得しているハードなアクションはもちろん、俳優たちが見せる骨太な演技や謎が謎を呼ぶ展開が人気を誇っている本作。新たな局面を迎えた新シーズンでのレディントンの復権、エリザベスとの親子関係。そして謎多き男トムに焦点を当てたスピンオフを見逃したら、レッドカードで一発退場ですよ！
「ブラックリスト シーズン5」はスーパー！ドラマTVで1月30日（火）よる10時より独占日本放送
オフィシャルサイト
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