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『万引き家族』子役・城桧吏パルムドール受賞トロフィーと初対面!

カンヌの審査員をうならせた城桧吏と佐々木みゆ
カンヌの審査員をうならせた城桧吏と佐々木みゆ

 第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で最高賞となるパルムドールを受賞した映画『万引き家族』の三世代試写会が3日、神楽座で行われ、リリー・フランキー是枝裕和監督、子役として作品に強い存在感を示した城桧吏(じょう・かいり)、佐々木みゆが出席。佐々木と共にカンヌでもその演技が高く評価された城は、是枝監督からパルムドールのトロフィーを渡されると、「重かったです。この手は洗いません」と興奮気味に語っていた。

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 本作は、『誰も知らない』や『そして父になる』など家族をテーマにした作品を世に送り出してきた是枝監督が、「犯罪でしかつながれなかった家族」というキャッチコピーのもと、家族のつながりについて真摯に向き合った物語。

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 是枝監督は、パルムドール受賞後の公式ディナーで、コンペ部門の審査員を務めた『ブレードランナー 2049』などのドゥニ・ヴィルヌーヴ監督から「子供たちはどんな風に撮ったんだ?」と興味津々に聞かれたことを告白。同じく審査員を務めた俳優のチャン・チェンからは「花火を家族で見上げる夜のシーンがとにかくすばらしかった」と賞賛されたという。

 そんな是枝監督の話に反応したリリーから「ヴィルヌーヴ監督が、お前たちをすごいって言ってるみたいだよ、どう思う?」と尋ねられた城は、「うれしいです」とはにかむ。さらに映画を観た感想を聞かれると、「自分がスクリーンに映っていることが不思議な気分ですが、とてもいい作品になったなと思います」と語り、それを聞いた是枝監督が、深々と頭を下げるシーンもみられた。

 また、パルムドール受賞後の周囲の反応について城は「学校の人からは『おめでとう』といわれたり、友達からは『一番すごい賞なんでしょ』と聞かれたりしました。でも生活には変化はないです」と浮かれることなく、普段どおり過ごしていると語ると、佐々木は「知らない人から『佐々木みゆちゃんだよね』と言われたり、学校で、4年生の人が飛び出してきて『めっちゃ可愛い』って言ってくれました」と満面の笑みを浮かべていた。

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 それを聞いていた是枝監督は「みゆちゃんは『大変なことはありませんでした』と話していましたが、数シーンを除いて、撮影は真冬でものすごく寒かったんです。そんななか、本当に二人は頑張ってくれました」と城と佐々木を称えると「周囲の大人の役者さんも、彼らを包み込んでくれ、リリーさんは、子供たちだけの撮影のときでも『子供たちはどうですか?』と気にかけてくれた。カメラが回っていないところでも温かいつながりを作れたことが、ぬくもりとしてこの映画に入っているのではないかと思います」と良いチームワークが、作品の出来の良さにつながったことを強調していた。(磯部正和)

映画『万引き家族』は6月8日より全国公開

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