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『クレイジー・リッチ!』主演女優、成功までの苦労を明かす

トップスターの仲間入りをしたコンスタンス・ウー
トップスターの仲間入りをしたコンスタンス・ウー

 今年の夏、全米で大ヒットしたロマンチックコメディー『クレイジー・リッチ!』(公開中)で主演を務めたコンスタンス・ウーが、自身のキャリアとテレビシリーズ「フアン家のアメリカ開拓記」について、10月29日(現地時間)、ニューヨークのAOL開催イベントで語った。

【動画】『クレイジー・リッチ!』予告編

 「子供の頃、コミュニティーシアターで演技し、10歳の時に歌を披露したら、両親も気に入ってくれて、健全な課外活動としても受け入れてくれていたわ」と話す通り、バージニア州のごく普通の家庭で育ったコンスタンス。だが、自身のキャリアのためにニューヨークで過ごすことを決め、ニューヨークのドラマスクールに通うことにしたという。

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 「とても大変だったわ。わたし自身はお金持ちの子供ではないし、コネクションもなかった。古典演劇でのBFA(美術学士)を持っていたけれど、仕事を得るのに実用的ではなかったから、10年間もウエイトレスをやっていたわ。収入は日々違っていて、どれくらい稼げるかわからなかったけれど、当時は楽しんでいたわね」と振り返る。その日暮らしではあったが、自分がやりたいと思っていること(演技)をやっているという自信だけは持っていたそうだ。また、今年の10月に閉店した、ユニオンスクエアの有名ダイナー「The Coffee Shop」で働いていたことも明かした。

 そんな彼女の生活を一変させたのが、コンスタンスを一躍有名にした人気テレビシリーズ「フアン家のアメリカ開拓記」。1990年代半ばにレストラン経営での成功を夢見て、ワシントンD.C.からフロリダに引っ越してきた台湾系移民のフアン一家の日常生活を、ユーモアたっぷりに描いたドラマだ。

 「まさに夢が実現した感じだったわ。実は、その時までコメディー作品にさえ出演したことがなかったし、大きなネットワーク(ABC)での仕事をした経験もなかったの。初のネットワークの仕事が今作の主演女優だったのよ。そんな大役を獲得できたことだけでも幸運だと思ったけれど、それがABCでシリーズ化され、さらにシンジケーション(ネットワークを介さず,テレビ 番組を独立局や地方局などに直接販売する流通システム)も獲得したのよ」。同ドラマは、アジア系アメリカ人の番組で初の、シンジケーションまで到達した番組となった。

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 最後に、アジア系アメリカ人俳優へのアドバイスを求めると、「この質問は、よくアジア系アメリカ人の人からされるけれど、いつも答えているのは『両親の話を聞く必要はない』ということね。そんなアドバイスは、誰もが良いとは思ってくれないけれど、あえて言うならば、『両親、演技コーチ、あるいは文化などの影響に頼らずに、自分自身の価値観によって、なぜあなたがこの仕事が良いと思うのか? あなたが良い仕事と思っているのは何なのか? を基準に決断をすべき』ということよ」と苦労を経験した彼女らしい回答で締めた。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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