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ムーミン谷はどこにある?センター問題に公式の見解

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ムーミン谷はどこにあるの?
ムーミン谷はどこにあるの? - Rene Johnston / Toronto Star via Getty Images

 センター試験の地理Bの問題で人気キャラクター「ムーミン」を扱った問題が出題されたことが各所で話題になったことを受け、「ムーミン」の公式サイトが「ムーミン谷はどこにある? ~センター試験地理Bの出題に寄せて~」と見解を明かした。

【画像】着ぐるみのムーミンはおっきいね…

 試験の問題は、ノルウェーとフィンランドを舞台にしたアニメ作品と、それぞれの言語の正しい組み合わせを選ぶというもの。ノルウェー舞台のアニメの選択肢として「小さなバイキングビッケ」、そしてフィンランド舞台のアニメの選択肢として「ムーミン」が当てはめるものが正解とされていた。

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 この問題に、同日受験者からの戸惑いの声がTwitterのトレンドに上がるなどと話題になり、「ムーミン」の公式Twitterアカウントも「ムーミンの舞台はフィンランドかノルウェーか…という問題がセンター試験で出てお怒りのみなさんも多いようで…。まだまだ知られてないんだな、と反省、もっと知ってもらえるよう公式サイトもがんばります!」と対応。だが原作ファンや大学研究室などから、「ムーミン」はフィンランド発祥の物語であるが、舞台は「ムーミン谷」と書かれており、フィンランドが舞台であるとは確定できないという声が寄せられる事態にまでなった。

 そして16日、「ムーミン」の公式サイトは、「ムーミンはスウェーデン語系フィンランド人であるトーベ・ヤンソンによって、フィンランドで創造された物語」と説明。「劇中の気候や風土の描写はフィンランドのそれを思わせるものです」と加えると、第3作「楽しいムーミン一家」(原題は「魔法使いの帽子」)の初英訳時のタイトルは「Finn Family Moomintroll」(日本語「フィンランドのムーミントロール一家」)だったこと、第8作「ムーミンパパ海へいく」の巻頭にムーミン一家が移住する灯台のある島が描れた挿絵には、はっきりと「フィンランド湾」と書かれていることも「事実」だと説明。

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 しかしその一方で、原作者のトーベは「ムーミン谷に住んでみたい。そう思った瞬間、あなたはもうムーミン谷の住人なのです」と語ったと主張。「現在の権利者の公式見解はこれに則り、ムーミン谷はフィンランドを含むどこか実在の場所にあるものではなく、現実とは別のファンタジーの世界であるとしています」とし、「ムーミン」の舞台はあくまでも「ムーミン谷」というファンタジーの世界であることをつづった。

 ただ問題になったものが原作ではなく、“アニメ”が対象。「今回の出題は、原作ではなくアニメーション(図版から見て昭和40年代に日本で放映されたもの)について尋ねています。今と違い、eメールはおろかファックスすら普及していない時代に制作され、原作者の監修もままならなかったこの作品の設定については、残念ながら権利者の手元にも十分な資料がありません」とコメントし、「ムーミン」側の見解としては「客観的な事実として、その舞台がフィンランドと設定されているのかどうかは、第三者の検証に委ねたいと思います」としている。センター試験の問題となった「ムーミン」の舞台においては、ムーミン谷は心の中に……ではなく、第三者の判断となったようだ。(編集部・井本早紀)

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