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すべてここから!“スティーヴン・キング・ユニバース”がこの田舎町に

 IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の世界的大ヒットで今も変わらない人気を見せつけたスティーヴン・キング。『シャイニング』『キャリー』『デッド・ゾーン』など無数のヒット作で知られるモダン・ホラーの帝王のすべてが凝縮された町、"キャッスルロック"がドラマになった!

スティーヴン・キング小説の原点はこの田舎町キャッスルロックにあり!

キャッスルロック
スティーヴン・キングのすべてがつまっている! (c) Warner Bros. Entertainment Inc.

 マーベルコミックス原作のスーパーヒーロー映画はすべて“同じ世界の出来事”という設定。だからスパイダーマンが主人公の映画にアイアンマンが登場したりする。それと同じように、スティーヴン・キングの小説の多くは“同じ世界の出来事”という設定になっている。アメリカ、メイン州にあるとされる架空の田舎町の名がキャッスルロック。映画やTVシリーズにもなっているキングの人気小説「デッド・ゾーン」「クジョー」「ダーク・ハーフ」「ニードフル・シングス」はみな、この町の出来事なのだ。

 この町キャッスルロックを舞台に、スティーヴン・キングのエッセンスをぎゅっと凝縮して描いたドラマが本作。しかも、キング自身が製作総指揮で参加しているのだから、その内容は原作者のお墨付き。キングゆかりの登場人物たちやテーマが続々登場して、ファンを大喜びさせてくれるのだ。

キング作品でおなじみのあの人、あのテーマが次から次に!

ジャッキー・トランス
この人の役名はジャッキー・トランス。『シャイニング』の主人公はジャック・トランス (c) Warner Bros. Entertainment Inc.

 だから、ドラマのあちこちにスティーヴン・キングの登場人物やテーマが続々。まず、第1話から舞台になるのが『ショーシャンクの空に』のショーシャンク刑務所。さらに老いた保安官が登場すると、その名がアラン・パングボーン。「ダーク・ハーフ」「ニードフル・シングス」に登場したあの保安官だ。そしてジャッキー・トランスという名前の女性が出てくるが、彼女は、『シャイニング』で名優ジャック・ニコルソンが演じたジャック・トランスの姪という設定である。また、図書館にある古い新聞に載っている記事が「クジョー」や「ニードルフル・シングス」の事件だったりもする。そんな世界なので、画面に大きな車が出てくるだけで「クリスティーン」か? と思ってしまうほど。

キャッスルロック
発見してしまう… (c) Warner Bros. Entertainment Inc.

 もちろん、ストーリー自体もスティーヴン・キング的。まず、この町の刑務所の地下の牢屋で、数年間に渡って監禁されていた青年が発見される。彼はいったい何者なのか? 誰がなぜ監禁したのか? また、彼の人権を守ろうとする弁護士はこの町の生まれで、少年の頃に行方不明になったがその間の記憶がない。その時、彼に何が起きたのか? この2つの謎が、並行して解き明かされていく。小さな田舎町、少年時代の悪夢的な体験、それを抱えて成長した大人たち——まさにスティーヴン・キング世界の王道モチーフが展開するのだ。

ビル・スカルスガルド
『IT/イット』のピエロ役ビル・スカルスガルド、文句なしのイケメン! (c) Warner Bros. Entertainment Inc.

 そのうえ、キング原作映画の俳優たちも顔をそろえる。監禁されていた謎の青年役は『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』のビル・スカルスガルド。弁護士の母親役は『キャリー』のシシー・スペイセク弁護士の子供時代は同じく『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』のチョーズン・ジェイコブズ弁護士の母親役は『キャリー』のシシー・スペイセク。刑務所長役は「死霊の牙」のテリー・オクィン。キャスティングでもキングのファンをニヤリとさせてくれるのだ。

製作はTVシリーズの名人、スティーヴン・キング×J・J・エイブラムス

キャッスルロック
おもしろさは保証済み! (c) Warner Bros. Entertainment Inc.

 また、TVシリーズファンに見逃せないのは、製作総指揮に名人2人が参加していること。そのひとりは、この世界の創造者スティーヴン・キング。彼は映画が大好きで、毎年自分が見た映画のベスト10を発表しているほど。自作のTVシリーズ化の製作を手がけることも多く「アンダー・ザ・ドーム」「デッド・ゾーン」などをヒットさせている。

 そしてもうひとりがJ・J・エイブラムス監督として『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『スター・トレック イントゥ・ダークネス』などの大作も手がけているが、もともとTVシリーズの名手。「ウエストワールド」以前にも、あの「LOST」「FRINGE/フリンジ」「パーソン・オブ・インタレスト」などを手がけてきたヒットメーカーだ。この2人が参加しているのだから、TVシリーズとしてのおもしろさは保証済み。

『IT/イット』のピエロのイケメンな素顔も必見!

キャッスルロック
キャスト陣の名演にも注目! (c) Warner Bros. Entertainment Inc.

 そのうえで、スティーヴン・キング作品にとどまらず、ダーク・ミステリー系映画/TVの人気俳優たちが多数出演しているのも嬉しいところ。『シャイニング』のジャック・トランスを連想させるジャッキー・トランスという役名で登場するのは、『ドント・ブリーズ』のヒロイン、ジェーン・レヴィ。弁護士のおさななじみモリーを演じるのは、ピーター・ジャクソン監督の実話原作映画『乙女の祈り』で母親を殺す少女を演じたメラニー・リンスキー。その少女時代を演じるのが、これからTV「ウォーキング・デッド」の重要な役を演じる美少女キャサディ・マクリンシー。刑務所長の老妻役はTV「アメリカン・ホラー・ストーリー」のフランセス・コンロイと、このジャンルのファンならおなじみの人気俳優たちが次々に登場する。

ビル・スカルスガルド
見よ、このイケメンぶりを! (c) Warner Bros. Entertainment Inc.

 そして、監禁されていた謎の青年役のビル・スカルスガルドは、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の怖いピエロ役が有名だが、TVシリーズのファンにはTV「ヘムロック・グローヴ」のイケメンぶりでも人気。その彼が、本作では美形な素顔をたっぷり披露してくれる。また『ミスター・ガラス』が全米ヒット中のM・ナイト・シャマラン監督の『サイン』で幼い少年を演じていたカルキン家の末っ子、ロリー・カルキンもイケメンに成長して登場するのでお見逃しなく。

美貌の女性暗殺者と並行世界の分身スパイ!この2作にも注目!

 この「キャッスルロック」と同時期にWOWOWで、放送される注目の2つの海外ドラマもおすすめしたい。

 まず、サイコパス的な人格を持つ美貌の女性暗殺者ヴィラネルを、英国諜報機関MI6の女性エージェント、イヴが追うサスペンス「キリング・イヴ/Killing Eve」。本年のゴールデン・グローブ賞の作品賞にノミネート、イヴ役のサンドラ・オーがドラマ部門の主演女優賞を受賞した話題作だ。

 もう1作は、『セッション』でアカデミー賞助演男優賞を受賞した名優J・K・シモンズ主演の異色スパイ・スリラー「カウンターパート/暗躍する分身」。国連の諜報機関で30年間に渡ってデスクワークをしてきた主人公が、ある日、自分と外見はそっくりで性格は正反対の敏腕スパイと対面する。彼はこの世界とは別の“並行世界”からやってきた彼自身だった。彼がこの世界にやってきたことから、さまざまな出来事が起きていく。「キャッスルロック」はじめとするユニークなTVシリーズ3作に注目だ。(文:平沢薫)

スティーヴン・キング×J・J・エイブラムス「キャッスルロック」は二か国語版が2月9日(土)毎週土曜夜11:00より、字幕版が毎週木曜夜10:00よりWOWOWプライムにて放送 第一話ネットで無料配信中

「キャッスルロック」公式サイトはコチラ

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