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東出昌大の一人二役に唐田えりか、伊藤沙莉、渡辺大知ら熱いトーク

ヒロインを演じた唐田えりかをエスコートする東出昌大
ヒロインを演じた唐田えりかをエスコートする東出昌大

 映画『寝ても覚めても』のプレミア上映会が21日に都内・テアトル新宿で行われ、東出昌大唐田えりから出演者、監督の濱口竜介が舞台あいさつに集結。瀬戸康史山下リオ伊藤沙莉渡辺大知黒猫チェルシー)ら共演者が、本作で東出が演じ分けた二人の男性キャラクターを巡りトークを繰り広げた。

【写真】東出昌大、唐田えりか、瀬戸康史、山下リオら『寝ても覚めても』キャスト集結!

 本作は第32回野間文芸新人賞に輝いた柴崎友香の小説を、『ハッピーアワー』の濱口監督が映画化したラブストーリー。第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された。物語は、突然姿を消した恋人・麦(東出)を忘れられずにいる朝子(唐田)が、彼と瓜二つの亮平(東出)と出会い、揺れ動くさまを描く。

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 そっくりな二人の男性に惹かれるというスリリングな恋愛観について、東出は「僕は台本を知っていても疼きのようなものを感じて、非常にヒリヒリする思いがしました」とコメント。続く瀬戸が「ピュアって怖いなと。ピュアっていいイメージでしたけど、朝ちゃんを見ていると、とても怖く感じて、幸せなことだけじゃないんだなって感じました」と振り返ると、唐田は「わたしは朝子とそんなに変わらない気がしていて。この作品で朝子を演じて、自分に嘘をつきたくないと深く思いました」と三者三様の思いを語った。

寝ても覚めても
左から伊藤、山下、唐田、東出、瀬戸、渡辺、濱口監督

 本作では東出が初の一人二役に挑み、どこかつかみどころのない麦と、優しく包容力のある亮平を演じ分けたところも見どころの一つ。ミステリアスな麦の印象を巡って、女優陣と男優陣では意見が分かれる状態になり、女性陣から「怖かった」「異生物みたいだった」との声が飛び、唐田が「麦の時は怖くて、『目が合ったら殺されそうだよね』って言っていたよね」と振り返ると伊藤、山下も同意。渡辺は「昔からの知り合いだった設定もあり、壁はあるけど長い時間をかけて知りたい奴、くらいに思っていました」と男目線で分析する。

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 当の東出は麦を演じるにあたり「何かおかしなことをしたつもりはなかったですけど……」と不思議そうに受け止めつつ、「原作の柴崎先生もおっしゃっていたけど実はサイドストーリーのある変わった人物だったので、醸し出す雰囲気は怖かったのかな。ごめんね」と思いを巡らせていた。

 二役を演じ分けた東出に、伊藤は「亮平がすごくいい奴で、ギャップがありましたね。ぱっと見た時に、確実に(麦か亮平か)今どっちだなというのが分かるのがすごかったです」と賛辞を贈っていた。(取材・文:中村好伸)

映画『寝ても覚めても』は9月1日よりテアトル新宿ほか全国公開

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