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ニコラス・ケイジ、ハリウッドから距離を置く理由

豚をさらわれたトリュフハンターを演じる新作『ピッグ(原題) / Pig』が好評なニコラス・ケイジ
豚をさらわれたトリュフハンターを演じる新作『ピッグ(原題) / Pig』が好評なニコラス・ケイジ - Jason Kempin / Getty Images

 映画『ナショナル・トレジャー』『フェイス/オフ』など数々の大ヒット作で知られる一方、ここしばらくは小規模な作品への出演が続くニコラス・ケイジが、ハリウッドとの距離感についてVarietyに語っている。

【画像】マジンガーTシャツを着たニコラス・ケイジ

 ハリウッド大作から遠ざかっている状況について、ケイジは「ハリウッドという小さな町を離れて、自分自身の荒野に入ったような感覚なんだ」と証言。再びハリウッド大作の世界に戻りたいかは「わからない」と語る。「またディズニー映画をやりたいかはわからないな。恐ろしいことになると思う。環境が全く違うんだ。そこにはたくさんの恐怖がある」

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 1995年の『リービング・ラスベガス』でアカデミー主演男優賞を獲得した後、ケイジは、名物プロデューサー、ジェリー・ブラッカイマーの手掛ける『ザ・ロック』(1996)、『コン・エアー』(1997)といったアクション大作に立て続けに出演。当時は「楽しい瞬間もたくさんあった」というが、自由が許されない環境に多大なプレッシャーも感じていたようだ。

 近年はインディペンデント系の小規模な作品への出演が中心で、ボックスオフィスを大きく騒がせることはないが、カルト的な支持を得た『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』(2017)など、その演技は着実に評価を得ており「インディペンデント映画では、より自由な試みができるし、現場も流動的だ」というケイジは、プレッシャーも少なく、より生きていると感じられる環境を気に入っているようだ。

 同サイトのインタビューは、主演最新作『ピッグ(原題) / Pig』の全米公開に合わせたもので、同作でケイジは、豚を誘拐されたトリュフハンターを演じている。主人公は、有名シェフだった過去に苦悩している男でもあるといい、どこかケイジとの関連を思わせる。同作はアメリカの大手映画レビューサイト Rotten Tomatoes において、批評家から98%、観客から91%の満足度を得るなど、高評価で迎えられている。

 ケイジは、2022年4月22日全米公開予定のアクションコメディー『ザ・アンベアラブル・ウェイト・オブ・マッシブ・タレント(原題) / The Unbearable Weight of Massive Talent』で、自ら落ち目の俳優ニコラス・ケイジを演じる予定。今年3月には、日本出身のリコ・シバタさんと、自身5度目となる結婚も報じられ話題を呼んだ。(編集部・入倉功一)

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