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ここまでやる!?藤原竜也&竹内涼真、スタントなしで熱演 『太陽は動かない』撮影現場公開

映画『太陽は動かない』より
映画『太陽は動かない』より - (C)吉田修一/幻冬舎(C)2020「太陽は動かない」製作委員会

 藤原竜也竹内涼真共演の映画『太陽は動かない』(3月5日公開)から、2019年7月15日に横浜市・山下埠頭の倉庫で行われたアクションシーンの撮影の様子が公開された。タンクローリー車を用いた大掛かりな撮影が行われ、秘密組織のエージェントを演じた藤原、竹内、そしてメガホンをとった羽住英一郎監督がインタビューに応じた。

『太陽は動かない』撮影現場<メイキング5点>

 本作は、『悪人』『怒り』など映像化が相次ぐ吉田修一のサスペンス小説を、『海猿』『MOZU』などのヒットメーカー、羽住英一郎監督が映画化。心臓に爆弾を埋め込まれた秘密組織のエージェント・鷹野(藤原)と相棒の田岡(竹内)が、24時間ごとに迫る死の危険を抱えながら、人類の未来を左右する次世代エネルギーの極秘情報を巡り、各国のエージェントたちと頭脳戦を繰り広げる。

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 鷹野、田岡は、あらゆる組織の機密情報を入手し売買する組織「AN通信」のエージェント。組織への裏切りを防止するために心臓に爆弾が埋め込まれており、24時間ごとに本部に連絡しなければ爆殺されるシステムになっている。この日、撮影されたのは、敵対する組織のリーダー、ジミー・オハラ(横田栄司)に捕らえられた鷹野を助けるため、田岡が倉庫にタンクローリーで突っ込んでくるというシーン。羽住監督いわく「突っ込んできたタンクローリーが止まるギリギリの位置に鎖で繋がれた鷹野を立たせて撮影したかったので、車の挙動を何度も確認してから美術スタッフが壊される壁を積み上げて仕上げなければならなかった」という。

太陽は動かない
田岡(竹内)が鷹野(藤原)救出のためタンクローリーで突っ込む見せ場

 藤原演じる鷹野は鎖で吊るされ、オハラから拷問を受け苦悶の表情を浮かべている。羽住監督は「鎖に繋がれた状態で胸の起爆装置も発動するというシチュエーションの中での彼の表情は、撮影していて手応えを感じた」と言い、オハラが苦しむ鷹野をスマートフォンで撮影するシーンが急遽追加された。

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 当の藤原は、撮影の合間も丸椅子を使って腕立て伏せのトレーニングを行っていた。かなり慣れた様子だが、いつ頃から行っているのか? 藤原は本作で行った肉体改造を以下のように振り返る。「1年前からですね。パンプアップして臨む俳優さんもいらっしゃいますが、個人的には肉体的な表現など、あまり大きいことは当初意識していなかったんです。でも作品に入るにあたって、羽住監督から『肉体的にも見せたいシーンもあるので』ということを伝えられて。準備は大変でしたけど、肉体的な表現だけでなく精神的なものも関わってくるトレーニングなど総合的にやらせてもらえてよかったですし、面白かったですね」

 一方、竹内はタンクローリーのフロントガラスを突き破ってボンネットから着地し、鷹野を救出するという高難度のアクションに挑んだ。このタンクローリー車が特殊な車両でボンネットの位置が高く、藤原いわく「僕よりも竹内君が大変だったんじゃないかと思います。トラックからの降り方や受け身の取り方。トラックの微妙な高さって一番危険なので、そこを慎重に取り組んでいたと思います」

太陽は動かない
竹内はこの後、離れ業を披露!

 竹内は、スタッフに何度も段取りを確認しながら撮影に臨むも、竹内の体格にはフロントガラスが小さいうえに、ボンネットから飛び降りて着地するタイミングがなかなか合わない。それを「銃を手にしたまま」で行うことも困難を極め、時に激痛を伴うアクシデントもあった。竹内は「相手(敵)を二発撃ってから飛び降りて、もう一度倒れている人間を撃つべきなのかと逡巡するというアクションを入れました。危険と隣り合わせの撮影なので、入念にリハーサルもしたうえでどうしたらスピード感のあるシーンになるのかということを、撮影監督やアクション監督と話し合いました」と振り返る。

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 このシーンは、ド派手なアクションのみならず田岡の成長を感じさせる重要なシーンでもある。竹内は命がけで鷹野の救出に向かった田岡の心理をこう分析する。「彼はエージェントとしてまだ達観できていない部分があって、『命』に固執しています。僕らの役は一度死んだことになっていて、そこからエージェントとして別の人生を歩みますが、田岡はまだ人間であることを捨てきれてないというか……。だからこそ鷹野さんを助けに行くときは誰よりも必死だし、死なせないという気持ちを持って僕もこのシーンに臨みました」

 竹内は本格的なアクション映画に挑むのは初とあって、撮影の半年前からトレーニングを重ねた。「素手で戦うための筋肉を鍛えました。その中でも田岡は精神的に弱いので自分を守るための筋肉を多めに付けたいと思い、トレーナーさんと相談しながら肉体改造をしました」

 この日の撮影を、「全体の中で言ったら、僕はそこまで大変ではなかったです。もう麻痺していますね(笑)」と振り返る藤原。それもそのはず、本作では羽住監督の「全編通してスタントを一切立てずに本人たちでアクションシーンを撮りたい」という希望のもと、ブルガリアロケでも藤原、竹内がハードなアクションに挑戦。羽住監督は「肉体同士のぶつかり合い、華麗な技をみせるというよりは重くて痛いアクションを目指した」と言い、「アクションの行われる舞台をさまざまな乗り物に変える事によって“スピード感”を出しつつ、過酷な世界を生きる現在の鷹野が、映画の後半で明らかになっていく幼少期に抱いていたある願いを実現させることを目指しました」と演出意図を語った。(編集部・石井百合子)

映画『太陽は動かない』は3月5日より全国公開

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