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NHK「おもひでぽろぽろ」原作の実写ドラマ制作 松坂慶子&杏が母娘役で共演

昭和のタエ子役の松坂慶子と、娘役の杏
昭和のタエ子役の松坂慶子と、娘役の杏 - Junko Tamaki(t.cube)※杏

 NHKは31日、1991年にスタジオジブリの高畑勲監督が長編アニメーション映画化したことで知られる、漫画「おもひでぽろぽろ」(岡本蛍原作・刀根夕子画)に基づく単発の実写ドラマを制作することを発表した。昭和41年と令和の東京を舞台に、64歳になったヒロイン・タエ子とその娘、孫の同居生活を描くもので、昭和のタエ子に松坂慶子、娘の夏希にがふんする。BSプレミアム、BS4Kで2021年1月以降放送予定。

『おもひでぽろぽろ』ミュージカル版のキャスト

 1987年に連載された「おもひでぽろぽろ」は、小学5年生の少女・タエ子が算数のテストで25点をとったり、初めて食べたパイナップルに大騒ぎしたりする日常がコミカルに描かれた。実写ドラマでは2020年、64歳になったタエ子が30代の娘と10代の孫娘との同居生活を機に人生が大きく動き始めるさまが描かれる。娘との小さないざこざを抱え、孫にかつての自分の姿を投影し「昭和のタエ子」に後押しされながら、「令和のタエ子」は女優になるという新しい夢に向かって一歩を踏み出す。

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 昭和のタエ子を演じる松坂、娘の杉本夏希を演じる杏は以下のようにコメントしている。

 「素敵な作品に出演させていただくことをとても嬉しく思っています。どんな風に作り上げていくのか、とても楽しみです。いまや人生100年の時代、今後30年以上も前向きに生きていくためのターニングポイントになる大切な日々が描かれるのではないかと思います。大事なのは日々の暮らし。夢を見つけて自分の人生を輝かせることができたら、どんなに楽しいことでしょう! ゆったり年相応に暮らしていたタエ子さんが、家族との絆や出会いによってだんだん心が苦しくなって、まるで子供の頃のように元気いっぱいに天真爛漫に日々を紡いでいくようになる。人は、いくつになっても成長するんじゃないでしょうか。ご覧いただいて、懐かしいあたたかい時間を過ごしていただけたら嬉しいです」(松坂)

 「大好きな作品が、現代を絡めたドラマになると聞き、とても嬉しいです。昭和の古き良き時代に子供だったタエ子が、平和を経て、令和をどのように過ごしているのか。作品の中で描かれ、映るのはそれぞれのキャラクターの人生のほんの一部分で、本当はどの前後ともに、ずっと続く時間がある。私が演じさせていただくのは、今回描かれる世代の中ではちょうど真ん中の娘。誰もが子供だったこと、世代を超えて触れ合うことを感じながら参加させていただけたらと思っています」(杏)

 脚本は、ドラマ「毒島ゆり子のせきらら日記」(2016)「健康で文化的な最低限度の生活」(2018)などの矢島弘一。演出を、大河ドラマ「おんな城主 直虎」(2017)などの渡辺一貴が務める。収録は首都圏近郊にて9月初旬から下旬を予定。(編集部・石井百合子)

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