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『ブラックパンサー』監督、チャドウィック・ボーズマンさん追悼「美しい人生を送った」

『ブラックパンサー』撮影現場でのライアン・クーグラー監督とチャドウィック・ボーズマンさん
『ブラックパンサー』撮影現場でのライアン・クーグラー監督とチャドウィック・ボーズマンさん - Walt Disney Studios Motion Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 マーベル映画『ブラックパンサー』で主演を務めたチャドウィック・ボーズマンさん(享年43)が大腸がんで亡くなったことをうけ、メガホンを取ったライアン・クーグラー監督が現地時間30日、Marvel.comで追悼コメントを発表した。

【画像】今年2月に撮影されたチャドウィックさん

 クーグラー監督は声明で、チャドウィックさんとの出会いや『ブラックパンサー』の撮影などを回顧。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の未完成版で、主人公ティ・チャラとして演技するチャドウィックさんを初めて見たそうで、「私は『ブラックパンサー』の監督をやろうか決めていたところでした。それが今となっては、良い選択となりました。ディズニーの編集室で彼の演技を見たことは絶対に忘れません。ティ・チャラがブラック・ウィドウ、そして父ティ・チャカといるシーンを見た時、この映画(『ブラックパンサー』)を作りたいと思ったのです」と振り返った。

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 『シビル・ウォー』が公開された2016年には、すでにステージ3の大腸がんと診断されていたチャドウィックさん。彼ががんと闘っていたことは、クーグラー監督も全く知らなかったという。監督は「チャドはプライバシーを大切にしていた。だから、彼の病気のことは知らなかったんです。ご家族が発表してから、ずっと闘病していたことを知りました」とつづっており、「彼は美しい人生を送りました。毎年、素晴らしい作品を生み出していきました。それがチャドウィックという男なのです」と続けている。

 『ブラックパンサー』は続編の製作が決定しており、2022年5月6日に全米公開を予定している。クーグラー監督は、チャドウィックさんが続役することを想定して、昨年から脚本作業を進めていたそうで、「モニター越しで彼のクローズアップされた姿を見たり、彼のもとに駆け寄り別のテイクをお願いすることがもうできないと知って、胸が張り裂けそうです」と悲痛な胸の内を明かしている。

 世界中に衝撃を与えたチャドウィックさんの訃報。これまで、ロバート・ダウニー・Jrさん、クリス・エヴァンスさん、クリス・ヘムズワースさんなど、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の俳優陣や、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長、『シビル・ウォー』などのアンソニー・ルッソジョー・ルッソ監督ら製作陣、さらに『スター・ウォーズ』シリーズのルーカスフィルム、マーベルのライバル会社であるDCがSNSなどを通じて追悼メッセージを発表している。(編集部・倉本拓弥)

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