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浜辺美波が20歳に!“振り切り演技”も魅力な唯一無二のヒロイン感

浜辺美波が20歳に!
浜辺美波が20歳に! - (C) 2020 映画「思い、思われ、ふり、ふられ」製作委員会 (C) 咲坂伊緒/集英社

 現在、出演作である映画『思い、思われ、ふり、ふられ』が公開されるなか、ドラマ「私たちはどうかしている」も放送中と、目覚ましい活躍を続けている女優・浜辺美波。8月29日に20歳の誕生日を迎えた浜辺の軌跡を振り返りながら、いまや最も活躍する若手女優となった彼女の魅力に迫る。

浜辺美波の美しすぎる和装姿!【写真】

 2000年生まれの浜辺は、2011年に第7回「東宝シンデレラ」オーディションでニュージェネレーション賞を受賞し、女優としての道を踏み出した。このときグランプリを獲得した上白石萌歌や審査員特別賞の上白石萌音らとともに、トップ女優への階段を駆け上がってきた。その端正なルックスと透明感あふれる佇まいを武器に、話題作への出演ラッシュが続く浜辺だが、大きな魅力となっているは突き抜けた振り切り演技だ。

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コメディエンヌとしての輝き

 強烈なインパクトを放ったのが、2018年公開の『センセイ君主』。少し抜けたところがあるものの、恋に関してはとにかく全力投球なパワフルなヒロインを熱演した。手加減なしの顔芸や全力のリアクションをはじめ、ときにモノマネまで披露したりと、表情のみならず全身でコメディー演技に挑んでいる。その圧巻のコメディエンヌぶりによって、イケメン教師にふんした竹内涼真のクールな魅力も見事に際立たせている。

 その浜辺は早くも「リーガルハイ」シリーズの製作陣と豪華キャスト陣が集結した『エイプリルフールズ』(2015)で、ワケあり小学生を好演。幼さを残しつつもコメディエンヌとしての片鱗を垣間見せており、再放送時にもSNSで大きな話題を呼んだ。だが、インタビューなどでは、もともと「優柔不断な性格」で人見知りも激しかった振り返る浜辺。さまざまな作品で経験を重ねるなかで積極的に迷いや不安は早く捨てるようになったのだという。

 そんな浜辺自身も「演技が楽しいとはっきり感じた」と語るのが、麻雀に打ち込む女子高生たちの姿を描く映画『咲-Saki-』(2017)。ドラマも放送されており、同世代の女優たちとの共演から共同作業で作品を作り上げる楽しさを学んだのだとか。同じく同年代の若手人気キャストが集結したドラマ「賭ケグルイ」、その劇場版である『映画 賭ケグルイ』(2019)では、リスクを負うことで至上の喜びを得るギャンブル狂の主人公・蛇喰夢子になりきり、狂気も感じさせるような振り切った演技を披露して、代表作の一つとなった。

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唯一無二のヒロイン感

 その浜辺が一躍注目を浴びたのが、さかのぼること2015年、スペシャルドラマ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」のヒロインである本間芽衣子(めんま)役。かつての幼なじみの前に、ある願いをかなえるために幽霊となって現れるめんまは、天真爛漫な性格ながら儚げな雰囲気をもった美少女で、浜辺の透き通るような存在感とマッチしたハマり役に。人気アニメーションの実写化とあり、その世界観を表現するには高い壁もあったはずだが、その演技で高い評価獲得することとなった。

 そうした浜辺のストレートな透明感が漂う『君の膵臓をたべたい』(2017)では、膵臓の病気におかされたヒロインの女子高校生を好演。第41回日本アカデミー賞では新人俳優賞に輝き、女優としてのキャリアを大きくステップアップさせた。また、三田紀房の同名コミックを原作にした『アルキメデスの大戦』(2019)で財閥の令嬢を演じ、その可憐な美しさを存分に発したほか、フジテレビ開局60周年特別企画「大奥 最終章」(2019)での華麗な和装姿なども大きな注目を浴びた。

 最近では、ドラマ「崖っぷちホテル!」(2018)でのどこか抜けた感じがクセになる空気の読めない料理長役のほか、東出昌大と共演した「ピュア!~一日アイドル署長の事件簿~」(2019)や、安田顕と共演した「アリバイ崩し承ります」(2020)ではコメディエンヌとして自らの存在感も見せつけつつ、ヒロインとしてバディの魅力を引き立たせる器用さも発揮。10月9日から始めるドラマ「タリオ 復讐代行の2人」では復讐代行請負人にふんして、岡田将生と新たなバディを組むとあり、こちらも期待大だ。

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 『屍人荘の殺人』(2019)でも、そのコメディエンヌとしての存在感を発揮。黒いボブヘアに赤のベレー帽、フリルやレースをあしらった装いのお嬢さま然として言動に加えて、コミカルな輝きを放つヒロインに。作品ごとに見せてきた振り幅がミックスしたような魅力があり、浜辺の演技を見るには一粒で二度の美味しさが味わえるような贅沢な作品となっている。

20歳を機に新たな挑戦も!

 現在は、北村匠海と『君の膵臓をたべたい』などに続く共演となった『思い、思われ、ふり、ふられ』が公開中。恋愛に対して積極的で社交的だが気持ちをうまく表現できない朱里を演じる。“学園もの”と一口にいっても振り幅のある作品に挑んできた浜辺だが、本作は直球の青春ラブストーリー。インタビューでは「リアルな青春ものでの制服、純粋な制服はこれがラストかな、という気持ちで今回は演じました」と強い思いを語るように、集大成ともいえる演技を目にすることができそうだ。さらに、愛憎渦巻く複雑な恋愛模様が繰り広げられる「私たちはどうかしている」では色香漂うラブシーンにも挑んでおり、浜辺の新たな一面を見ることができる。

 今後の公開作で注目されるのは、大ヒットコミックを実写映画化する『約束のネバーランド』(12月18日公開)。自分たちが鬼の食料になると知った子どもたちによる決死の脱出が描かれる本作で、浜辺は主人公エマを演じる。プレッシャーを跳ね除けて全力で撮影に立ち向かっていくその姿に、平川雄一朗監督と原作者の白井カイウからも「エマ役には彼女しかいない」と太鼓判が。サスペンスフルな展開が予想されるだけに、新たな形で表現された熱のある演技に、今から期待が高まる。(編集部・大内啓輔)

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