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伊藤沙莉&齋藤飛鳥、人見知りが共通点?「映像研」浅草氏の魅力

「映像研には手を出すな!」で浅草役を務めた齋藤飛鳥と伊藤沙莉
「映像研には手を出すな!」で浅草役を務めた齋藤飛鳥と伊藤沙莉

 人気コミック「映像研には手を出すな!」のアニメ版、実写版でそれぞれ主人公の浅草みどり役を務めた伊藤沙莉齋藤飛鳥。表現は違えど、同じ役柄に挑んだ2人が浅草というキャラクターの魅力について語った。

齋藤飛鳥が浅草氏を熱演!「映像研には手を出すな!」場面カット

 大童澄瞳のコミック「映像研には手を出すな!」は、アニメーションは「設定が命」と力説する浅草をはじめ、プロデューサー気質の金森さやか、カリスマ読者モデルでアニメーター志望の水崎ツバメの女子高生3人がアニメ作りに奮闘する物語。先ごろより放送中のTVアニメで伊藤、4月スタートの実写ドラマと5月15日公開の実写映画で齋藤がそれぞれ浅草役を務める。

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浅草氏が人になった!

 映像化されることには驚いたという2人。伊藤は「アニメ作りを漫画で表現するのがまずすごい。ファンも多いので、私が浅草役で『すみません』という気持ちです(笑)。でも、こういう熱い話は観ている方も元気になると思うので、やりがいがあってうれしかったです。最初は自分のままで声をあてていたのですが、音響監督の木村さんに指導していただいて、もう少しアニメっぽく、寅さんっぽくなど、細部を詰めながら徐々にできあがっていきました」と振り返る。

映像研には手を出すな!
(C) 2020 「映像研」実写ドラマ化作戦会議 (C) 2016 大童澄瞳/小学館

 一方の齋藤は「初めての漫画原作作品で不安でした」と語るも、伊藤はその演技に「似てました! 浅草氏が人になったというか(笑)。おどおどしているときの目の開き方など研究されたんだろうなと思います。寄り添いすぎると人間味がなくなったりするので、難しさもあると思いますが、細かい部分を寄せることでちゃんと浅草氏を表現されていると感じました」と称賛の言葉を送る。

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 その齋藤も、先に放送されたアニメ版には刺激を受けた様子。「実写の撮影に入ってからアニメの映像を観て、どうしてくれるんだ! と思いました(笑)。浅草らしく、でも伊藤さんにしかできないことをやっていて、水崎(山下美月)と金森(梅澤美波)と『私たち大丈夫かな?』って。なので、伊藤さんの演技は意識してしまいつつも、寄せすぎないように、自分にできることだけをしようと。欲張って伊藤さんのいい部分を吸収しようとすると、まだまだ容量がないので。アニメは一視聴者としてアニメは楽しんでました」

共感たっぷりだった浅草の魅力

 そんな2人が演じた浅草は、好奇心旺盛で想像力も豊かだが、人付き合いは苦手。ただ、アニメについて語るときだけはアツくなってしまう、魅力的なキャラクター。そんな浅草に2人は共感する部分も多いと語る。

映像研には手を出すな!
(C) 2020 大童澄瞳・小学館/「映像研」製作委員会

 伊藤は「私はいつでも社交的なイメージに思われがちですが、実際は人見知り。浅草ほどじゃなくとも、初対面では心の中ではおどおどしていて、言葉がとっ散らかったり謎の言葉を使ったりする感じには共感します。江戸っ子ぽい言葉を使うなど、自分の中でよいしょ! とギアをあげないと人と話せないというのが愛おしくて、大好きです」。

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 一方の齋藤も「浅草は本当の自分を人に見せない感じで、一段階違う人になって誰かと接しています。私も落語家さんを研究したり、江戸っ子ぽくやったり、シーンごとにキャラクターになりきっていました。私もあまり人前で素を出すのが得意でないので、自分を作るというとちょっと聞こえはよくないですが、浅草に近いと思います。人によって接し方を変えられる人が好きなので、浅草もそういうタイプだと思うので大好きです」と共感を寄せる。

 さらに齋藤は「浅草って、すごく魅力的で愛おしい人物ですが、現実にいたらけっこうな人かもしれない(笑)。でも、ちょっとヘンだなと思いつつ現実にもこんな人がいてほしいと思います。きっと今、浅草みたいに人と接するのが苦手な人や閉じこもっちゃう人は少なくないと思うので、好きなものにこんなにも熱中できて真っすぐになれる、好きなことには誰の言葉も気にせず強くいられることに、私も勇気をもらいます。共通のものを通じてお互いを求め合うような関係性を作れるのにも憧れます」。

勇気をくれた「映像研には手を出すな!」

 物語では、浅草がアニメと出会い、ともに仲間とアニメ作りに励む姿が印象的に描かれる。そんな2人にとって「映像研」は、大きな存在だという。今回が本格的な声優初挑戦となった伊藤だが、アニメの放送を受けて「まさに浅草!」と視聴者から注目を浴びた。

 「この声でよかったんだって、認めてもらえた感覚になりました。昔、声について叩かれたこともあって、落ち込んで自分の声が嫌だなと思っていたときに、先輩の女優さんが『すごく説得力のある声だよ。ちょっとした一言でも、その声だからこそ誰かに響くときが来るから大事にしなさい。声は整形できないからね』と言われて、ありがたかったです。今はこの声のおかげで『映像研』に出会えたと思っています」

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 一昨年の『あの頃、君を追いかけた』で映画初出演を果たし、女優としての活躍も期待される齋藤。「今までお芝居させてもらうたびに俳優を本業とされている方とお話するといつも発見があるし、敵わないと思ってしまいます。だから、『映像研』をやっているなかで、浅草の言葉すべてが自分に跳ね返ってくるような、自分でセリフ言って自分に刺さるような気持ち。この作品にはすごく影響を受けました」と胸の内を明かしている。(編集部・大内啓輔)

アニメ「映像研には手を出すな!」はNHK総合テレビにて放送中
ドラマ「映像研には手を出すな!」はMBS/TBSドラマイズム枠にて放送(MBSで4月5日~毎週日曜24時50分、TBSで4月7日~毎週火曜25時28分)
映画『映像研には手を出すな!』は5月15日より全国公開

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