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中村明日美子「Jの総て」が舞台化!マリリン・モンローに憧れる少年の物語

舞台「Jの総て」ティザービジュアル
舞台「Jの総て」ティザービジュアル - (C) 中村明日美子/太田出版 (C) 舞台「Jの総て」製作委員会

 人気漫画家・中村明日美子の「Jの総て」が舞台化され、4月9日~12日に東京・天王洲 銀河劇場で上演されることが明らかになった。主演は舞台「『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE」沢田綱吉役などの竹中凌平が務める。

【写真】主演は竹中凌平!

 現代の「風と木の詩」ともいわれる同作は、1950年代のアメリカを舞台に、マリリン・モンローに憧れる少年Jの人生が運命の人ポールとの出会いによって変わり、真実の愛と自分の姿を求めて彷徨う物語。原作は「ギムナジウム編」「ニューヨーク編」「完結編」で構成されていたが、今回の舞台化ではそれを一つの物語にし、歌やダンスといった舞台演劇ならではの演出を交えて原作の世界観を表現する。

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 脚本・演出を担当するのは、演劇プロデュース・ユニット「空想組曲」の主宰で、舞台「浪漫活劇譚『艶漢』」シリーズや「SCHOOL STAGE『ここはグリーン・ウッド』」などを手掛けたほさかよう。少年J役の竹中は「きっと僕が想像する以上にJという人物を演じるのは困難です。それを承知の上で、彼女をラストシーンまで精一杯生き抜きたいと思います」と意気込みを語った。

 また、中村の作品が舞台化されるのは初となるが、かねてより中村は本作が「いつか舞台になったらいいなあ」と思っていたそう。「紙の上で歌って踊って泣いて笑っていたJが、肉体を持って立ち上がるのですね。演者もスタッフもそしてもちろん観に来てくださった方々もみんなが幸せになれる舞台。そんな予感がしています」と期待を込めた。(編集部・吉田唯)

コメント全文

■中村明日美子
『Jの総て』はいつか舞台になったらいいなあ。
と昔から思っていたところがあって、そんなことを編集さんにぽろりとこぼしたら、
「そういうことはずっと言っていたらいつか叶いますよ」と言われました。
そして本当になりました。
紙の上で歌って踊って泣いて笑っていたJが、肉体を持って立ち上がるのですね。
演者もスタッフもそしてもちろん観に来てくださった方々もみんなが幸せになれる舞台。
そんな予感がしています。
どうぞよろしくお願いいたします。

■ほさかよう(脚本・演出)
美しくて、苦しくて、愛おしい。
『Jの総て』は、漫画というものを読む時、自分が求めるものが全て詰まったような作品でした。

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舞台化にあたって脚本と演出を担当させていただくことになり、首筋がぞわっとしました。
これはもう、絶対に生半なことは許されないぞ、と。

登場人物達の痺れる格好良さ、彼らに巻き起こる厳しすぎる現実と葛藤、その先にある愛。
この作品に流れる総てのものを舞台にのせるべく、あらゆる手を用いて尽力する所存です。

どうかご期待ください。
作品の名に恥じるものには決していたしませんので。

■竹中凌平(J役)
今回お話を頂き、初めて『Jの総て』という作品に触れました。LGBTと言うものが世間に少しずつ認められはじめた現代において、この作品を上演する事の大切さと意味を感じています。
とても繊細な作品なだけに言葉を選ぶのに苦労しますが、異性愛者も同性愛者の方も恋愛の形は等しく、ジェンダーやセクシャリティだけで判断出来るものではないと気付きました。人らしく生きる事より自分らしく生きる事の大切さ。複雑で危うさを孕みながらも、美しく儚い、愛が持つ多面性に心を揺り動かされました。
きっと僕が想像する以上にJという人物を演じるのは困難です。それを承知の上で、彼女をラストシーンまで精一杯生き抜きたいと思います。
是非お楽しみに。

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