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登坂広臣しかいない!映画『雪の華』プロデューサーが語る

2人の世界…
2人の世界… - (C) 2019映画「雪の華」製作委員会

 中島美嘉の名曲を映画化した『雪の華』(2019年2月1日公開)の撮影現場の取材会が3月に行われ、本作のプロデューサーを務める渡井敏久が、製作に至る経緯やキャスティングについて語った。

【写真】登坂広臣&中条あやみの真剣なまなざし!メイキング&場面写真

 フィンランドと都内近郊で撮影が敢行された本作は、中条あやみ演じる余命1年と宣告された美雪と、登坂広臣ふんするガラス工芸家を目指す悠輔の物語。美雪は両親が出会ったフィンランドでオーロラを見ることと、人生で初めての恋をするという2つの夢を叶えるため、ひったくりに遭ったところを助けてくれた悠輔に期間限定の恋を持ちかける。

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 この日、都内にあるカフェで撮影されたのは、悠輔が働くカフェ「Voice」がピンチであることを知った美雪が、金銭を援助する代わりに期間限定の恋を悠輔に申し込むシーンだ。ファッション誌・CamCam専属モデルを務める中条が、普段の華やかなイメージから一転、メガネをかけて少しあか抜けない美雪を熱演。このシーンは何度もリハーサルが行われたそうで、中条は「この映画で一番難しかったかもしれません。100万円を渡して付き合ってもらうなんて、すごいお話じゃないですか。すごく悩みましたね」と振り返った。

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映画『雪の華』メイキング写真 - (C) 2019映画「雪の華」製作委員会

 一方の登坂は、「リラックスして、あえて『演じよう!』と思わずにやってみた」と明かした。カフェ「Voice」での撮影も、「悠輔にとっては家と同じくらい素を見せられる場所かなと思ったので、あまり気負いせずリラックスして演じました」と自身の役を分析。悠輔の先輩役の浜野謙太については「いっぱい笑わされました。カメラが僕にしか向いていないときにもずっとふざけていました(笑)」と笑顔でコメントした。

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 同作のプロデューサーである渡井は、2014年12月に中島のライブで行われた観客1万人で「雪の華」を合唱するイベントに参加し、「やはり名曲だ」と確信したとのこと。その時期に『涙そうそう』(2006)のような楽曲をモチーフにした映画を作りたいと思っていたこともあり、「雪の華」を映画化することを考えたという。15年前の曲だが、「いまでも冬になると流れる名曲。このタイミングで映画化することはおかしくない」と自信をのぞかせた。

 さらに、渡井は主演を務める登坂と中条について「2人しか考えられない」と断言。「登坂さん以外ありえない。絶対登坂さんでいこう」と決めていたといい、「俳優さんのイメージってあんまりないじゃないですか。違う国からおりてきた王子様」と登坂について表現した。

 同作のメガホンを取った『orange-オレンジ-』『羊と鋼の森』など若者の繊細さを描いた作品に定評のある橋本光二郎監督は、登坂に「野性的というか、ワイルドで男前なカッコイイ人」、中条に「人形的なまでの美しい感じ」というイメージを持っていたと話す。いざ撮影が始まるとそのイメージにとらわれてしまった部分もあったというが、「台本通りにやるとかっこよくなっちゃうんですが、一瞬、2人に隙みたいなのが見える。そのときにただカッコイイ、カワイイだけの人じゃない、人間味が垣間見えて。そこがまた愛おしんです」と2人のことを紹介した。(編集部・梅山富美子)

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