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『エイリアン2』ナイフシーンはガチだった!キャメロン&キャストが30周年で同窓会

コミコン2016

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当時を振り返るビル・パクストンとシガーニー・ウィーヴァー
当時を振り返るビル・パクストンとシガーニー・ウィーヴァー

 現地時間23日、1986年に公開されたSF映画『エイリアン2』の30周年を記念する同窓会イベントが米サンディエゴのコンベンションセンターで開催されたコミコン・インターナショナル(以下、コミコン)内で行われ、ジェームズ・キャメロン監督とオリジナルキャストたちが再会を果たした。

【写真】伝説の1本!『エイリアン2』フォトギャラリー

 伝説的SF映画の同窓会とあって、6,000人以上を収容する最大規模のパネル会場ホールHは満員。キャメロン監督を筆頭に、シガーニー・ウィーヴァー(リプリー)、ランス・ヘンリクセン(ビショップ)、マイケル・ビーン(ヒックス)、キャリー・ヘン(ニューク)、ビル・パクストン(ハドソン)、ポール・ライザー(バーク)、プロデューサーのゲイル・アン・ハードが勢ぞろいすると、客席のボルテージは最高潮に達した。

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ジェームズ・キャメロン監督とプロデューサーのゲイル・アン・ハード

 パネルは、スタン・ウィンストンが手掛けた同作を象徴する存在、クイーンエイリアンの話題からスタート。キャメロン監督が「クイーンがリアルな存在に見えたのは、シガーニーが本物と思って演じてくれたからだ」と語ると、シガーニーは「本物じゃなかったの?」とジョーク交じりに回答。キャメロン監督はクイーンの大まかな仕組みを説明すると「彼女はそういった仕組みを知りたがらなかった。リアルな存在として受け止めたかったからだ」とその姿勢を称賛した。

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ナイフシーン、あの速度もガチ? ビル・パクストンとランス・ヘンリクセン

 さらにキャメロン監督は、クイーンの初期段階における動作テストはウィンストンのオフィスの駐車場で行われ、スキーのストックとゴミ袋を使用していたと述懐。最終的に男性2人がクイーンの中に入り、外からは14人のオペレーターによって動作する仕組みがとられたと明かし、CGが主流ではなかった時代を振り返った。

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 アカデミー賞ノミネートを果たしたシガーニーをはじめ、俳優陣の演技も印象的な本作。中でも、お調子者の海兵隊員ハドソン(ビル)とアンドロイドのビショップ(ランス)は、ビショップがハドソンの手に自分の手を重ねてナイフ芸をするシーンをはじめ、印象的な場面で大活躍。その伝説的なナイフシーンについてキャメロン監督が、早送りにしか見えないヘンリクセンのナイフさばきは、一切の速度変更や編集がされていないと明かすと、会場からは大きな拍手が送られた。

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本作の後、教師の道を歩んだニューク役のキャリー・ヘン

 またリプリーがエイリアンから守る少女ニュークを演じたキャリーは、女優の道を歩まず小学校の教師に。今でも生徒たちから、両親のために『エイリアン2』のソフトにサインがほしいとせがまれることを明かし、根強いシリーズ人気をうかがわせた。

 パネル中には、観客からキャストたちへのQ&Aも行われ、『第9地区』のニール・ブロムカンプ監督が手掛ける『エイリアン』新作について、実現の可能性があるのかシガーニーに質問が飛ぶ場面も。ブロムカンプ監督の脚本を「とても素晴らしいものだったわ。ファンのみんなが求めている要素が全て含まれている」と大絶賛したシガーニーは「彼にも私にも今は別の仕事があるけど、それが終わったら取り掛かりたいと思っているの」と語り、大喝采を浴びた。

 Q&Aでは、質問に立ったファンがキャストたちの前で恋人にプロポーズする一幕も。成功を見届けたキャメロン監督から二人に向けて、「お幸せに。卵をいっぱい産んでください」と『エイリアン』ファンにとってこれ以上にない祝福の言葉が贈られた。(編集部・入倉功一)

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