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宮崎駿、完成した最新作に涙!「本当にみっともない」と照れ笑い

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夢のスリーショット!(左から)庵野秀明、宮崎駿、松任谷由実
夢のスリーショット!(左から)庵野秀明、宮崎駿、松任谷由実

 宮崎駿監督が自身の最新作『風立ちぬ』の試写で泣いてしまったことが24日、スタジオジブリで行われた同作の完成報告会見で明かされた。この日は宮崎監督のほかに、主人公の声を務める庵野秀明、主題歌を歌う松任谷由実も来場した。

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 日本テレビ系で8月放送予定の『風立ちぬ』特番の公開収録を兼ねたこの日の会見。宮崎駿監督による注目の最新作ということで、多くの報道陣が来場した。実は宮崎監督、本作の試写会で涙を見せていたそうで、「情けないですね。本当にみっともない」とコメント。「号泣でしたよ。人前で泣く人じゃないですからね。あ、宮さん泣くんだと。(その姿を見られて)僕は幸せです」と述懐する庵野に対して、「でも、こういういことをやっちゃいけないですよ。みっともないですよ。本当にみっともない監督でした」と照れくさそうな顔を見せる宮崎監督であった。

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 ゼロ戦の設計者・堀越二郎と作家の堀辰雄をモデルに、1930年代の日本で飛行機作りに情熱を傾けた青年の姿を描く本作。主人公・二郎の声には『エヴァンゲリオン』シリーズなどの庵野監督を抜てき。この意外なキャスティングについて宮崎監督は「誤解を招くかもしれないけど、庵野は傷つきながら生きている。それをそのまま出してきてくれたから、ちゃんと堀越二郎になっていると思いました」と解説。これに対して庵野は、「当たらずとも遠からず。しんどい生き方ですよ。最終的にはそれが作品に出てくるんで、そのままやっていましたよ」と振り返った。

 実在の人物をベースにしたリアリティーあふれる描写は宮崎監督の新境地ともいえるが、庵野は「いずれはこういうのをやると思っていたけど、70過ぎてこれかと。本当は『崖の上のポニョ』の前くらいにこういうのがくるかと思っていた。だからむしろ『ポニョ』の方が意外だった。でも『ポニョ』があったから、あれのリバウンドでこうなったのかなとは思いました」と分析。さらに「72を超えてようやく20歳過ぎの映画が作れた。失礼な言い方かもしれないけど、宮さん大人になったなと。地に足が着いた映画ですよ。今まで少し浮いていましたからね。まあ、今回の映画もところどころ浮いていますけど」と庵野らしい表現で、本作を褒めたたえていた。(取材・文:壬生智裕)

映画『風立ちぬ』は7月20日より全国公開

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