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声優父子『ダイ・ハード』でバトンタッチ…故・野沢那智さんの息子が吹き替え版出演!

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何とも粋な配役! 野沢那智さんの息子・聡(左)がジョンの息子(右)に!
何とも粋な配役! 野沢那智さんの息子・聡(左)がジョンの息子(右)に! - (C) 2013Twentieth Century Fox

 ブルース・ウィリス主演の人気シリーズ第5弾『ダイ・ハード/ラスト・デイ』の日本語吹き替え版に、生前ブルースの吹き替え声優としても知られた故・野沢那智さんの息子で俳優の野沢聡が起用された。劇中で聡は、父の演じた主人公ジョン・マクレーンの息子ジャックの声を担当する。

映画『ダイ・ハード/ラスト・デイ』場面写真

 シリーズ1作目『ダイ・ハード』の地上波放送をはじめ、ブルースの声優としても親しまれた那智さん。アドリブを駆使した印象的な演技は、「なんでオレが……」と不運を嘆きながら戦うジョンの等身大のヒーロー像と見事にマッチし、絶大な支持を得た。長年ブルースの吹き替えを務めており、那智さん以外のブルースは考えられない……という世代も多いはずだ。

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 その人気を受け那智さんは、2007年の『ダイ・ハード4.0』で劇場版の吹き替えも担当、シリーズファンを歓喜させたが、2010年に肺がんのため死去。最新作でその演技を耳にする機会は失われた。しかし今回、その後を継ぐかのように、息子の聡が父の演じたジョンの息子役に起用。またブルースの声には、那智さんが主宰した劇団薔薇座出身の中村秀利が抜てきされ、まさに粋なキャスティングとなった。

 ストイックにリハーサルに取り組み、命を削るように声優業に取り組む父を見て育ったという聡は、主に舞台などで活躍し「声の仕事に対しては、生半可な覚悟で手を出すべきではないと思い、控えてきました」と述懐。しかし父の死後に一大決心。真正面から声の仕事に取り組んできたといい、本作の出演が決まったときは、『ダイ・ハード』に心血を注いできた父を思い「全てはこのためだったのか!」と身震いするほどの衝撃を受けたという。

 そんな運命的な収録を「晩年父と過ごした懐かしい日々が脳裏をよぎり、“A GOOD DAY TO DIE HARD”、とても良い濃密な一日となりました」と振り返る聡。つたないところもあるとしながら、「せめて思いだけでも負けぬよう収録に臨み、精いっぱい、体当たりをして取り組ませていただきました。後は皆さんにとっても、特別な作品となるよう心から切に願うばかりです」とコメントすると、「最後にせんえつながら、『ジョン! 後は俺に任せとけ!!』 By ジャック」と父に向け力強いメッセージを送っている。(編集部・入倉功一)

映画『ダイ・ハード/ラスト・デイ』は2013年2月14日より全国公開

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